前回の更新から気がついたら10ヶ月も経っていました。2022年2月から10月まではCOVID19患者様の健康観察があり、休日や休診日も含めて全日クリニックに出勤し、患者様に電話させていただいき、ご様子を伺っておりました。この間の経過観察では、入院患者様は2名で、いずれも数日で退院されておられました。そのほかの患者様も軽症のカテゴリーの方ばかりで、平均の有熱期間は2日程度でした。2020年から2021年の患者様の中には急速に悪化して長期に入院される方や酸素の手配を要する方も散見され、緊張感がありましたが、2022年2月以降の健康観察にはそれまでのような緊張感は薄れました。ここ1〜2ヶ月はさらに有熱期間は短く、訴えられる症状の程度も頻度も低下しております。当院のCOVID19患者様は1000名近くになり、改めて振り返ってみると、この疾患は明らかに軽症化したものと評価しております。
武蔵野市医師会では、2022年に川崎市健康安全研究所の岡部信彦先生、北里大学の片山和彦先生というお二人の専門家の先生のご講演を賜りました。両先生方のお話では、現在のCOVID19の重症化率、死亡率はいずれも季節性インフルエンザの半分程度であり、軽症化しているとのことでした。このため現在の2類感染症となっておりますが、法的な位置付けの変更を検討すべき状況にあるとのご見解もありました。ただしCOVIDの問題点は一般的なウイルス感染の60倍程度の感染力があるとのことです。インフルエンザの半分程度の威力の病気は一般に「風邪」と呼ばれておりますが、風邪も数百万の単位で罹患者が出れば、死亡率は低くてもそこそこの人数になる可能性があります。COVID19の流行はここ3年程度のことであり、高齢者にも集団免疫がなく、感染力が強いため、多数の高齢者が罹患いたします。風邪症候群の死亡率の高い年齢層は高齢者であるため死亡者は多くなるものと思われます。
大半の人々にとっては風邪ともいえる感染症に、まだ欠点のあるmRNAワクチンを接種する必要性は疑問であり、さらに武漢株の予防接種後は、変異種に対する防御力を低下させるため、mRNAワクチンの追加投与の発症予防効果は限定的との報告もあります。「風邪」の重症化は早めの加療で軽減することが十分可能です。高齢の患者様の注意深い観察により重症化の兆候を早めに察知して治療することが大切です。今後は法的な位置付けを変更し、感染者の受診を容易にして早期の医療的介入を促せば死亡率を低下させる可能性が高いものと考えております。
2020年の当院の季節性インフルエンザの患者様は1名、2021年は6名と異例の少なさでしたが、2022年〜2023年の冬は現在までで15名程度のインフルエンザAの患者様がいらっしゃいます。今年に入り増加傾向にあります。ただしコロナ禍前では例年総数200名から300名程度の患者様があることを考えると、まだまだ多いとは言えません。 COVID19の流行によるウイルス干渉(あるウイルスの全身感染により、その間ほかのウイルスの侵入が妨げられる)や手洗いマスクの効果によりインフルエンザはかつてなく減少いたしましたが、COVIDの軽症化によりウイルスの影響を受ける期間が短縮したり、行動制限の解除により今年はいくらか多くなっているものと思われます。当院ではインフルエンザとコロナの同時感染例はありません。
参考までに2022年4月以降にCOVID19に感染された方の再感染例はありません。これは感染免疫が有効である例が多いのと、COVIDのウイルスの変異のスピードがほかのウイルスに比べて遅く、現在の感染免疫が無効となるような変異の出現にはまだ1年以上はかかるだろうと言われていることに起因するものと思われます。
1月第2週の時点で、単独の疾患でもっとも受診者が多いのはウイルス性と思われる胃腸炎です。インフルエンザやCOVIDが、成人や小学校高学年以上のお子さんの患者様が多いのに対し、胃腸炎は低年齢のお子さんに多く、最近は年齢の高いお子さんや成人の患者様も増加傾向にあります。おそらくノロウイルスを中心としたウイルス性胃腸炎と考えております。アルコールが効きにくい可能性が高いので、地道ですがこまめな石鹸流水による手洗いがおすすめです。マスクや隔離ももちろん有効です。
COVID19は感染力の強い疾患ですが、現場の実感でも文献的にも明確に軽症化しております。今後も罹患する可能性は低くはありませんが、どうか心強く、気持ちで負けないように病気と付き合ってください。
感染症の流行状況はコロナウイルス感染症の拡大に伴い、1月中旬以降大きく変化し、1月、2月は連日多数のP C R検査を施行し、多数の陽性者を確認するという日々が続いておりました。2月のP C R検査は300名近くとなり、陽性率は50%をはるかに超えておりました。3月になり、検査数、陽性率、いずれも徐々に低下しておりますが、まだまだ多くの患者様がいらっしゃるのが現状です。
療養の中心は在宅療養であり、当院では全例のコロナウイルス感染症の方にほぼ連日電話させていただき、病状の経過をお聞きしたり、必要な薬の投薬(近隣薬局様の全面的な協力によりお薬を届けていただいております。)をさせていただいております。経過観察は連日、最盛期には最高50名弱の患者様に連絡させていただいており、3月初旬以降は10名から15名程度となりましたが、現在も継続させていただいております。外来で診察せていただいている患者様の病状を連日お伺いすることは初めてであり、私どもにとっても貴重な経験でした。
幸いにして、当院で経過を見させていただいている患者様は全例無事で、比較的短期間に回復されておられます。入院された方は、成人で2名いらっしゃいましたがいずれも重篤化せず、数日で退院されておられました。小児の平均有熱機関は2日弱、大半のお子さんが3〜4日でほぼ軽快されておられました。何名かは、他の気道感染症と同様、喘息の発作を発症され、咳が長引く方がいらっしゃいましたが、これはコロナ感染に特異的なものではなく、小児の喘息発作が感染症を契機に誘発される一般的な現象と考えました。
もともと若年者、特に小児は生物学的に悪化しにくい生物学的な性質が知られており、さらに日本にはひろく周知されている今回のCOVID19を含む7種類のコロナウイルス以外にも土着のコロナウイルスが複数存在し、コロナ感染の既往が多く、今回のCOVIDに対しても交叉反応を有する人がかなり多いと言われています。
新たに病原性を持ったウイルス感染症はノロウイルスなどと同様、免疫を持たない高年齢の方ほどリスクが高くなることは理解できます。今回の感染症には年齢による明確な反応の違いがあります。
また電話させていただき、ほかの多くの患者様方が無事に経過されていることをお知らせすると、電話の声が明るくなるような印象を受けます。おそらく未知の感染症に対する根深い不安も症状に影響を与えている可能性が高いものと思われました。
mRNAワクチンは極めて優秀なデザインのワクチンです。初めてそのワクチンデザイン、「無害なタンパク質を極めて短期間合成させ、あっという間にいなくなくなり、有効な免疫のみを残す」というのを聞いた時には心底感服いたしました。まさに夢のワクチンとも言えるデザインです。ただし、親しくさせていただいている先生方、特に遺伝子治療に詳しい先生方の中には、不安の声をあげられる方もあり、個人的にも多数の論文を閲覧させていただき、その問題点のいくつかを確認させていただくことができました。
一言で言うと、「夢はまだ実現していない」ということでした。合成されるタンパク質は無害ではなく、血管内皮細胞に障害性があり、成長期の児にとって懸念となる複数の臓器に集積性があること、mRNAには修飾ウリジンが使用されておあり、通常のmRNAよりも長期間存続し、タンパクを長期間作り続ける可能性があるとのことです。「無害なタンパクが有効な免疫を作ってあっという間になくなる」というわけにはどうもいかないようです。そのほかにも懸念されることはいくつかあり、個人的な評価では、子供のワクチンとしては合格点には至らないものと判断いたしました。
ワクチンには欠点がありますが、効果は確かにあり、50歳以上の方の死亡率を明確に低下させています。欠点のあるワクチンでも接種するのは、そのワクチンが命を救うからです。ですから成人の方、特に高年齢の方に対する接種には賛成です。
天然痘ワクチンである種痘を始めたジェンナー先生が、諸々の危険を知りながら子供に対する接種を広めたのは目の前で子供たちが次々倒れていたからです。COVIDが子供の命の脅威であれば、迷わず接種いたしますが、子供にとって文献的にも実感としても、とても命の脅威とは思わない病気の予防に、欠点のわかっているワクチンの接種には逡巡いたします。
理論的にはmRNAワクチンの遺伝情報が人間に取り込まれる可能性はありませんが、人工的な遺伝子の導入は、ウイルス感染の時と同様に、遺伝子の逆転写酵素を活性化する可能性があり、ウイルス感染と同様な遺伝子変化を起こす可能性もあるそうです。この意味でも接種は慎重であるべきとも思われます。またコロナウイルスは変異のスピードが遅いため、2019年のウイルスに対するワクチンが有効でしたが、感染拡大も3年近くを経過しており、2022年のウイルスに適切に対応しうるかどうかも不安が残ります。さらに健康と思われた12歳から15歳の接種者のうち、確認できた範囲でも5名、死者の報告がありました。もちろんワクチンとの因果関係は明確ではありませんが、不安な様子のひとつであることには間違いありません。また専門家と言われる3名の先生方に、直接お話を伺ったところ、みなさんから低年齢の児に対するワクチン接種には慎重なご意見をいただきました。
小児に対するワクチン接種は国策であり、小児の接種がウイルスの家族への持ち込みを減らす可能性はあり、このことが命の脅威となっている世代の感染機会を減らす可能性はありますが、それでも個人的には現時点での小児へのワクチン接種には踏み切れませんでした。
当院では小児科年齢のお子さんのCOVIDワクチン接種は行わないことといたしました。
当院では行いませんが、小児のワクチン接種を受けられるかどうかは、最終的には本人とご家族の判断で決定していただくべきことです。今回の見解は数ある医師の見解の一つとして判断材料のひとつとしてご参照いただければ幸いです。
コロナ以外の感染症で目立つのは胃腸炎です。とは言っても最近はだいぶ減ってきました。ノロウイルスの関与の可能性が高いとものと考えています。ノロウイルスは広く施行されているアルコールの手指洗浄に抵抗いたします。地味ですが、石鹸流水のよる手洗いにご留意いただければ幸いです。
昨年11月から今年にかけてのインフルエンザの患者様は6名であり、2年続けて異例の少なさでした。インフルエンザにマスクは有効なようです。インフルエンザは寒冷と乾燥した粘膜を好みます。マスクによる飛沫防止効果もありますが、マスクにより粘膜の乾燥を抑止できることが有効に作用している可能性があります。
これに対してコロナウイルスは感染力が強く、ツルツルした面に長く生存する性質があるため、飛沫の防止のみならず、今一度接触感染を念頭に、手指の洗浄やツルツルした面の(ドアノブ、扉など)のケアにご留意ください。
少し少なくなってはきましたが、コロナとの関わりはまだまだ続きそうです。良寛こどもファミリークリニックはコロナがゼロになるまで、場合によってはそれ以降も「注文の多いクリニック」であり続けることになると思います。患者様にはご理解、ご協力のほどよろしくお願い申し上げます。
8月から9月、10月、11月と新型コロナウイルスをめぐる状況は目まぐるしく変化し、新規の感染者が1桁から2桁の前半という現在に至っております。8月から9月上旬の当院でのP C R検査の件数は100をはるかに超え、陽性率も20%を上回っておりました。この状態は「感染者は町中どこにでもいる」に等しい状況であり、連日大変な緊張感を持って対処しておりました。ただし9月下旬以降当院ではP C R陽性者はなく、以降現在に至るまで陽性の報告はありません。また検査の件数も昨今は1日に1件あるかないか、となっております。
この目まぐるしい変化の主な要因は予防接種率が短期間に上昇した事であると考えております。日本では発症予防効果が90%程度と言われているmRNAワクチンが主流となっており、接種した人々のおそらく80~90%程度の方が発症を回避している可能性があります。接種率は80%近くになった現状は、単純に考えると、日本人のうち7000万~8000万人が発症を回避することになり、コロナウイルスにとっての日本の人口は5000万~6000万人となり、感染拡大の範囲は半減以下となります。これに加えて実際に新型コロナウイルスに感染したのちに回復して自然の抗体を獲得した方々もいらっしゃいますので、感染拡大可能な人口はさらに減少しているものと思われます。
北欧では自然の感染や予防接種により、感染の被害を低い水準に保つ事ができています。とは言っても北欧の国々の人口は最大のスウェーデンでも東京都と同じくらいで、コロナウイルスにとっての日本の人口が半減したと言っても発症しうる人々は北欧全体の人口をはるかに上回っています。まだまだ慎重な感染対策が必要です。
実際、人口の多いイギリスやフランス、人口密度の高いオランダなどの国々は、予防接種率が70%を超えても現在感染は再拡大しております。要因としては、接種率の上昇と自然に感染した方々の抗体獲得により、感染拡大可能な人口はおそらく半減に近い状態になっているものと思われますが、まだまだ感染拡大可能な人口は少なくないことと、抗体の減衰などによりブレークスルー感染が起こること、などが挙げられます。ただし個人的には、マスクの着用率が、接種率の上昇によって感染者の減少が認められたのち、急速に低下したであろうことが重要な要因となっているものと考えています。以前ロンドンの病院で働いた事がありますが、もともとマスクを着用して仕事をしていたため、日常的にマスクをつけていると、現地のスタッフや同僚のお医者さんたちから「マスクをすぐ外せ」と厳しく注意されることが幾度もありました。ヨーロッパの人々にとって、口元を隠すことは著しくエチケットに反し、マスクをつけた人は「近寄ってはいけない重病」の人、あるいは怪しいやつ、という淡い認識があるようです。これは生理的な嫌悪に近いもので、可能であれば一刻も早くマスクを外したいという潜在的な欲求があるようです。
感染予防の基本は手洗いとマスク、三密の回避であることに変わりはなく、ワクチン以上に重要であることは言うまでもありません。今後も対面する相手の人のことを思い、地道に感染対策を継続されることを心からお勧めいたします。
mRNAワクチンは極めて優秀なデザインのワクチンであり、感染拡大防止効果も実証されていますので、推奨すべきワクチンであることに間違いはありませんが、個人的には低年齢の子供達に対する接種はもう少し慎重であってもいいと考えています。
理論的にはmRNAワクチンの遺伝情報が人間に取り込まれる可能性はありませんが、生体での動向は必ずしも理論通りにはいかず、特に新陳代謝が旺盛で、急速に成長途上にある人々にとっては不確定な現象が起こりうるのかどうか慎重に評価すべきだと考えます。生物の遺伝子の変化は、生殖により「次の世代」で起こるのが基本ですが、ウイルスの感染は今生きている個体の中で遺伝子変化が起こりうる可能性を獲得する機会でもあると考えられます。生物が種として長く存続するためには、遺伝子変化の可能性は有利に働きます。逆転写酵素を持たないコロナウイルスが人間に感染しても、理論的には人間の遺伝子に変化を与える可能性はないものと考えられますが、数多くの人が感染すれば何らかの遺伝子変化を受ける人が出る可能性は否定できません。mRNAワクチンも理論的には安全ですが、広い意味でコロナウイルスの感染であり、同じように我々の把握していない作用により遺伝子の変化が生じないとは言い切れません。コロナウイルスのワクチンの開発が急がれたのは、コロナウイルスの致死率が高く、「死ぬ病気」だからでした。子供達にとってコロナウイルスは必ずしも「死ぬ病気」ではないこと、強い副反応が出現する可能性があること、を合わせて考えると接種は慎重であるべきと考えております。とは言っても実際に感染してしまったらワクチンを打つのと同じですから判断は難しいところです。ただ実際の経験でも統計的にも、子供達にとってコロナ感染は無症状が大半で、発症しても「風邪程度」であることを考えると、大人たちの間で感染が抑えられれば子供達は守られるようにも思えます。
昨年1年間での当院のインフルエンザの患者様は1名のみでした。今までに経験したことのない少なさでした。今年は11月25日現在、インフルエンザAの患者様が2名、インフルエンザBの患者様が1名、当院で確認できました。インフルエンザAは保育園に通う1歳児、インフルエンザBは成人の方でした。当院では現在、コロナよりもインフルエンザの方が現実的です。発熱の患者様には積極的にインフルエンザ検査を施行しております。
そのほかの疾患では胃腸炎や鼻風邪の患者様がやや多くなっております。とはいえ、例年に比べれば多くはありません。武蔵野市が定期的に追跡している保育園での感染状況によると、10月25日から11月6日までの保育園児1028人のうち、風邪症状を訴えるお子さんは113名であり、例年の100名台後半と比べると少ない水準となっています。
コロナは減ってきましたが、まだまだ油断は禁物です。今こそマスクの着用の習慣、手指衛生の励行、飛沫を避けるための人と人の間隔の維持が、重要です。新規感染者がゼロになり、それが3~4週間続けられれば「勝ち」です。良寛こどもファミリークリニックはコロナがゼロになるまで、場合によってはそれ以降も「注文の多いクリニック」であり続けることになると思います。患者様にはご理解、ご協力のほどよろしくお願い申し上げます。
一般の方を対象とした新型コロナウイルスワクチンの接種が始まり、約2ヶ月が経過いたしました。武蔵野市では、まず市内3会場での集団接種がスタートし、現在は各クリニックでの個別接種も併用となり、6月28日に12歳以上の全ての接種可能年齢の市民に接種券が配布され、7月以降は全ての接種対象年齢の方に、集団、個別を合わせて広く接種を施行する体制となりました。これに加え、来院される患者様の中には職場でのいわいる職域接種を受けられた、とおっしゃる方が散見させるようになりました。今後接種は加速されるものと考えております。一方で、予防接種に対する不安に関したご相談も増えてきております。特に12歳から15歳の小児科年齢の方に対する接種に関するご相談が多くなっております。
現在日本で承認されているファイザー、モデルナのワクチンはメッセンジャーRNA(mRNA)ワクチンと呼ばれている新しいタイプのワクチン(mRNAワクチン)です。mRNAはタンパク質合成の設計図にあたるものであり、細胞内ではmRNA上の情報をもとに、タンパク質の合成が行われます。コロナmRNAワクチンはコロナウイルスの「スパイク」と呼ばれるタンパク質の設計図を我々の抗原提示細胞にとり取り込ませることを目的としています。抗原提示細胞(樹状細胞あるいは筋肉細胞など、体内に侵入した遺物を積極的に取り込み、自身の表面に抗原物質を提示して以降の免疫反応をスタートさせる細胞)にコロナウイルスのスパイクタンパク質を合成してもらい、提示された抗原をリンパ球などの免疫担当細胞が感知して以降の免疫活動を展開し、コロナのスパイクに対する抗体などを生成してコロナウイルスを排除する、いう仕組みです。取り込まれたmRNAは細胞内で極めて短時間の間に失活、消滅し、合成されたスパイクタンパク質も10日程度の間に体内から消失します。しかしコロナスパイクに対する免疫反応は記憶され、コロナウイルスが体内に侵入したとき、コロナスパイクに対する免疫反応が発動し、感染や発症、重症化を防ぐ機能を獲得いたします。
mRNAそのものを体内に投与しても瞬時に分解されてしまいます。mRNAワクチンは脂質の粒子の中にmRNAを閉じ込めて保護した形で投与され、抗原提示細胞の取り込まれるとmRNAを傷つけることなく放出いたします。ウイルスのmRNAは、人間の遺伝子に組み込まれることはなく、細胞内のリボゾームと呼ばれる細胞内小器官に取り込まれ、リボゾーム内でスパイクタンパク質を短期間作られます。このように短期間でmRNAもスパイクタンパク質も消失するため、2回以上接種することがのぞましいと考えられております。
ファイザー、モデルナのワクチンは、この脂質の粒子が秀逸であり、高い確率で、変化することなくmRNAが細胞に取り込まれ、高い確率で抗原を提示するため90%を超える高率の予防効果を発現いたします。この2社のワクチンデザインは極めて優れており、ウイルス学、感染症学の専門の先生がたの評価もかなり高いです。ある先生は「よくぞこここまで」と感服されておられました。ほとんどの先生が、「このワクチンは新しいデザインだがこれなら私も接種を受ける」と言っておられました。
新しいワクチンには不安はつきものです。実際に様々な副反応の報告や、荒唐無稽な健康被害の噂もあります。とはいえ個人的にはmRNAワクチンはSARS、MERSといったコロナウイルスとの20年に及ぶ戦いを経て、人類の叡智が辿り着いた現時点でほぼ最高のクオリティーのワクチンと評価しております。接種を受けるかどうかはもちろん個人が判断するものであり、納得のうえで接種していただくがベストです。私個人は、正しい評価は歴史が下すものではあるものの、現時点では1人でも多くの方に、なるべく早く、このワクチンを接種することが、人々の幸福につながるものと信じており、自ら接種をうけ、ワクチン接種に協力できることに誇りを持っております。
というわけで、ワクチン接種は基本的にお勧めです。ワクチンデザインから見て副反応の多くは一時的なものの可能性が高く、多少の副反応はあっても接種を受けられるメリットの方が大きいと考えております。
一方で12歳から15歳の若年者の接種に関しては、現在当院では積極的にはお勧めしてはおりません。理由は以下の通りです。
①当初から16歳以上の80〜90%にファイザーあるいはモデルナのワクチンを接種することによりマスクの着用が終了できる可能性が高い、と言われている。
②若年者の感染者はほとんどが無症状あるいはきわめて軽症であり、感染経路の大半は成人の感染者からの濃厚接触である。一方、ワクチンの安全性は高いものの、若年者ほど副反応の発現は高い可能性が示唆される中、日本人に対する治験数が必ずしも多くないワクチンを、若年者に投与しても被接種者のメリットが大きいとは必ずしもいえない。一方で悪性疾患の治療中、免疫抑制剤の投与を要する自己免疫疾患、心不全を伴う心疾患、低酸素血症を伴う心臓疾患、肺高血圧症などの重篤な基礎疾患を有し、明らかにメリットが上回ると考えられる児には接種を検討する。
③ワクチンの供給状況から見て、若年者の中でも感染拡大リスクの高い20代30代の接種が優先されるべき、と考えている。
④ただしワクチンの供給が潤沢であれば、ワクチンの安全性を考慮すれば、集団免疫獲得を目的として広範囲な接種を検討する。
コロナ以外の感染症は少しずつ増えています。胃腸炎、ヘルパンギーナ・手足口病などの夏風邪系ウイルス感染症、マイコプラズマが疑われる気管支炎、肺炎などが散見されます。
とはいえ、その数はコロナ流行以前の8割弱程度です。やはり全体としては例年よりも少なくなっています。おそらく保育園、学校、各家庭での感染対策の成果と考えています。一方で例年とは異なり、この時期R Sウイルスの児が少しずつ当院でも増え始めていいます。R Sウイルスは一般に冬季に流行する鼻、咳、熱といった症状の感染症で、0歳児1歳児といった若年小児において悪化して気管支炎・肺炎に進展しやすい傾向のある感染症です。時折真夏に流行しますが、この時期多いのは珍しいと思います。
R Sウイルス、アデノウイルスの頻度が高い、とここ数ヶ月言われており、当院でも意識的に多く検査させていただいておりましたが、これまではほとんど陽性者はおりませんでした。6月に入り、いずれの陽性者も徐々に増えてまいりました。アデノウイルスは高熱が長期間続く傾向のある感染症です。咽頭結膜熱、プール熱とも呼ばれる疾患です。
苦しそうな鼻、咳の0歳児・1歳児、元気のない高熱は要注意です。
6月7日から6月17日の期間で、定期的にチェックさせていただいている武蔵野市内の保育園児1022名のうち、風邪症状を呈するお子さんは111名、胃腸炎が5名、突発性発疹症
4名、水痘1名、溶連菌感染症1名でした。コロナ禍以前の例年は150名を上回ることが多い時期でありやや少なめではありますが、緊急事態宣言の終了した2020年6月は有症状の児はほぼゼロであることを考えると「例年に戻りつつある」という印象です。コロナ禍以前の例年に比べ数が少ないのは感染対策の成果と思われます。保育園の実情は例年通りであることを考えると、例年より少ないのは評価すべきことだと思われます。やはり手洗い、マスク、三密を恐れる意識は大事です。
コロナ禍は、マスクの着用の習慣、手指衛生の励行、飛沫を避けるための人と人の間隔の維持が、感染拡大防止に確かな効果があることを実感とともに教えてくれました。当院はたとえコロナを克服してもこのことを教訓とし、今後とも現在の院内対策を継続するつもりです。良寛こどもファミリークリニックは「注文の多いクリニック」であり続けることになると思います。患者様にはご理解、ご協力のほどよろしくお願い申し上げます。
緊急事態宣言が解除となり、コロナウイルスの新規感染者は徐々に増加するようになりました。国内の感染状況は新型コロナ感染症流行の第4波を迎えたとの見解が発表され、東京も新たにまん延防止重点措置の対象地域となりました。とはいえ、クリニックの受診者は相変わらずコロナウイルス流行前に比べて少なく、感染症全体は明らかに減少している印象を持っております。インフルエンザAの患者様は昨年12月に1名いらっしゃいましたが、以降はいらっしゃらず、全国的に見てもインフレンザはA型、B型いずれも終息したものと思われます。ここ1ヶ月ほど、乳児・低年齢幼児を中心に鼻汁の増多や胃腸炎症状で受診されるお子さんがやや増えてはおります。また水痘やおたふくかぜなども少数散見されます。昨年はこの時期、保育園に通うお子さんが極端に少なかったせいか、こうした現象は認められませんでしたが、コロナウイルス流行前には例年認められていた現象であり、いつものパターンに戻りつつある、という印象です。ただしその数は例年の70%程度であり、感染症は全体として「少ない」状況にあるものと思われます。この時期に認められる感染症の原因ウイルスは、腸内にもともと存在している可能性のあるウイルスとも考えられます。腸管は体内にはありますが、口と肛門は外界と交通があり、「ちくわの穴」のような構造となっており、外界と大きな違いはありません。このために腸内には細菌やウイルスが存在しているものの、感染していない状態が成立いたします。季節の変化や新入学、保育園入園などの環境の変化に加え、人の動きのある時期は身体的、精神的負荷の多い時期でもあり、ウイルスの増殖を許す人々が増えて発症者が増加すれば集団の中でのウイルス量が増加し、感染者の増加につながるものと考えられます。こうした疾患は最終的に集団の構成員のほぼ全てが感染し、集団免疫を獲得していく疾患です。このために乳児・幼若幼児に感染者が多いものと思われます。
このような例年通りの感染症に加えて新型コロナウイルス感染症も存在する、というのが現在の状況です。とはいえ東京都が発表する新規の感染者は現時点では500名程度です。都内の外来診療所は7000近くあり、単純に割り振ると、大半の診療所にはコロナ陽性の患者様はいらっしゃらないことになります。当院でも成人の発熱者を中心にほぼ連日1~数例の検査を施行しておりますが、当院でのP C R陽性の患者様は、2021年1月から現在までで濃厚接触の患者様1名のみです。私たちのようなクリニックでもこうした状況ですから、多くの人々にとってコロナウイルス感染症は、頭ではわかっていても身近な危機として実感する機会は少ないものと思われます。またコロナウイルスによる死者は新規の感染者の増加に伴って少しずつ増加するものの、現時点では死者の総数は例年に比べて少なく、医療従事者の中でも、重症者を扱う方々をのぞいて、コロナウイルス感染症の脅威を直接感じることはなかなかないものと思われます。定期的にモニタリングさせていただいている武蔵野市の保育園児のうち、3月15日~3月27日においては総数1043人中、発熱・下痢などのかぜ症状を有するお子さんは84名、診断名の確定した疾患は水痘1例、りんご病1例のみでした。新型コロナウイルス感染症と診断されたお子さんはいらっしゃいませんでした。コロナ流行前の例年の有症状者は150名前後であり、かなり少なめといえます。またこの時期に通例認められていたインフルエンザBの児はおりませんでした。
新型コロナウイルスは確かに手強いウイルスです。他のウイルスに比べて少量で感染が成立し、飛沫の中のウイルスは数日にわたり活性を持ち続けます。また発症者の中に一定の比率で重症者が発生し、死亡者も認められます。重症者や死者がいる一方で、感染しても発症しない人々がおそらくたくさんいらっしゃいます。さらに無症状でありながら多量のウイルスを含んだ飛沫を発生させる方の存在も知られています。感染症の実態はまだ把握しきれてはおりません。またウイルスは変異する存在ですので、次々と変異種が現れます。
とはいえ新型コロナウイルス感染症も数ある流行性疾患の一つであることにも違いはありません。マスクの着用の習慣、手指衛生の励行、飛沫を避けるための人と人の間隔の維持、には確実な効果があります。インフルエンザなどの典型的な冬の感染症はほぼ完封できました。コロナウイルスは手強いため完封には至りませんが、もし手洗いマスクの習慣がなかったら欧米並みに多数の死者が発生する状況に陥っていた可能性が高かったものと思われます。当院では5歳以上の患者様にはマスクの着用をお願いしておりますが、それ以下の年齢のお子さんのマスク着用率もかなり高くなっています。わずか2歳の子供が黙って座ってマスクをつけている姿は驚異的です。数年前まで、乳幼児にマスクを着用させても、それこそ2秒で外して走り回っておりました。わずか1年で小さな子供にまでマスク着用の習慣と手指衛生の励行を浸透させた日本の人々の民度の高さにはつくづく感服いたします。誇りに思っていいと思います。
個人的にお付き合いのある感染症専門の先生は、感染対策の基本は、マスクの着用、手指衛生、人と人との間隔の維持、であることを強調されます。今一度この原則を再確認し、感染症流行中には以上の3点を常に意識いたしましょう。あくまでも個人の感想ですが、最近は「人と人の間隔」に対する意識が少し低下しているような印象があります。手洗いマスクに加え、間隔の維持、「密集を危険と感じる」意識が大切と思われます。
ウイルスは必ず変異いたします。ただし新型コロナウイルスは変異の遅いウイルスと言われております。確かに2019年の発生以来1年以上を経過いたしましたが、その属性の変化は大きくなく、幸いにして発生当初のウイルスに対してデザインされた予防接種はほとんどが有効です。現行の予防接種の進んだイギリスやアメリカ、イスラエルなどでは1回の接種によって死者のみならず、新規感染者の数も誰の目にも明らかに減少しています。
人々の節度ある行動によって制御しうる感染対策には限界があります。今後の感染状況を大きく改善するためには予防接種、治療薬の力が必要です。
武蔵野市でも5月から本格的に予防接種が始まります。最大の問題はワクチンの供給状況です。6月になると供給は安定化すると言われていますが、残念ながら流動的なようです。私たち開業医も積極的に予防接種事業に参加いたします。予防接種には副反応はつきものです。危険なものとしてはアナフィラクシー、A D E(接種後により症状が悪化する現象)が挙げられますが、アナフィラクシーはその場で対応いたします。A D Eは日本で承認する可能性のあるワクチンのデザインであれば、発症の可能性はかなり低いものと思われます。諸事情を考慮しても、有用性が遥かに上回ることは他国の状況を見る限り明らかです。接種が可能となり次第、早めに接種を受けられることをお勧めいたします。
新型コロナウイルスの脅威はそう遠くない将来コントロール可能となる可能性があります。しかし、変異のスピードは遅いとはいえ、いずれ現在の予防接種や治療に抵抗する変異が生じるものと思われます。コロナとの付き合いは、インフルエンザと同じように長くなる可能性もあります。またスペイン風邪のように、鳥インフルエンザが新たに人間に感染して拡大する可能性もあります。コロナ禍を教訓として、感染対策の基本を再確認し、コロナ終息後も実行することが望ましいものと思われます。感染対策は感染症から自分を守るだけではなく、もしかして感染しているかもしれない自分から周囲の人を守る、という側面もあります。おたがいを守りあう今の習慣を、今後の日常生活の中にも生かされることをお勧めいたします。
良寛こどもファミリークリニックは相変わらず「注文の多い」クリニックを続けます。目的は、院内に滞在される患者様の安全を確保し、院内感染の回避することです。余談ですが、私はこの一年、一度かぜをひきませんでした。こんなことは初めてです。患者様、スタッフいずれにも、クリニックからの感染拡大を今後とも許さないつもりです。ご協力のほどよろしくお願い申し上げます。
コロナウイルス感染症の拡大に伴う緊急事態宣言が延長となりました。とはいえ、前回の報告でも記載させて頂きましたが、日々診療に従事する中で、「病気が増えている」という実感はありません。2020年11月から2021年1月に当院を受診された患者様のうち、インフルエンザと診断された患者様はわずか1名のみでした。30年以上の医師人生の中で、このような少人数は初めてです。例年多発する、乳児や幼若幼児の大敵となるR Sウイルス感染症(時に発熱を伴う咳嗽鼻汁が遷延して肺炎・気管支炎の合併頻度の高いウイルス感染症)は1例もありませんでした。またノロウイルスと思われる規模の大きな胃腸炎の流行もほぼ認められませんでした。定期的にモニタリングさせていただいている武蔵野市の保育園児約1050人のうち、11月の下旬において発熱・下痢などのかぜ症状を有するお子さんは48名、診断名の確定した疾患はおたふくかぜ1例、アデノウイルス感染症1例、ウイルス性と思われる胃腸炎1例のみでした。例年この時期の有症状者は100名を下回ることはなく、インフルエンザのお子さんが必ずいらっしゃる時期です。異例の少人数です。
当院を受診される発熱、咳嗽、胃腸炎症状などの方はかなり減少しています。アレルギー性鼻炎と思われる症状の方は次第に増えてきました。花粉はもう飛んでいます。ご注意ください。
広く浸透したマスクの着用の習慣、手指衛生の励行、三密の回避により、インフルエンザ・R Sウイルス・ノロウイルスなどの典型的な冬の感染症はほぼ完封された状態と言える中、コロナウイルスは拡大を続けておりました。やはりコロナウイルス恐るべしです。コロナ感染症流行の初期から指摘されているように、感染力は強く、感染者からの飛沫は他のウイルスに比べて長く活性を維持することが要因と思われます。ただし、一人一人の感染対策は極めて有効であることは間違いありません。コロナウイルスによる死者は増加の傾向にはあるものの、例年同時期に比べ、死亡される方の数は決して増えておらず、むしろ少なめであるのとの報告もあります。手強いウイルスではありますが、適切な予防対策を講じていればそう簡単には感染致しません。引き続き地道な感染対策を続けてください。手洗い、マスクの着用は、「感染に対して身をまもる」というよりは、「もしかして感染しているかもしれない自分から相手をまもる」という効果の方が大きいです。お互いに相手を守りあう気持ちです。
自身のクリニックでコロナ流行の初期からP C R検査を積極的に行い、過去のコロナウイルス感染症であるS A R S、M E R Sの流行の際に現地で感染対策の経験のある専門家の先生から直接お話しを伺う機会がありコロナウイルス陽性者に関する重要な次の知見をいただきました。参考までに記載いたします。
① 感染経路不明の成人の感染者のほとんどが、1週間程度の間に、複数の成人とマスクのない状態で会話していた。マスクを着用しない状態での会話機会で最も多いのが会食であった。
② 小児の陽性者はほぼ全例が成人からの濃厚接触であった。またこの内80%以上が無症状、症状はあっても極めて軽症で基本的に元気だった。また小児同士が感染を拡大させている積極的な所見はなかった。
緊急事態宣言の効果かと思われますが、幸い新規の感染者は減少傾向にあります。当院でもP C R検査を施行させていただく患者様の数は徐々にて減少しており、陽性率も低下してきております。加えて現在武蔵野市および武蔵野市医師会でも手探りではありますが、着々とワクチン接種の準備に着手しております。今まで我々開業医はコロナとの戦いの中で、重症の管理ができるわけでもなく、薬やワクチンを作ることもできず、できることは限られておりました。ワクチンの接種は私たちにもできます。接種こそが、我々開業医が先頭に立ってコロナとの戦いに関わるチャンスだと思っています。私自身も積極的に接種を受け、ワクチン接種活動にも可能な限り協力いたします。新しいワクチンは副反応の発症率が上昇するのはやむを得ません。接種の規模は過去にない大規模です。アナフィラクシーの発症も過去の予防接種に比べて多くなるでしょう。あくまでも個人の見解ですが、それでも接種は広く行うべきだと思います。有用性は上回ると思います。
S A R SやM E R Sワクチン開発の際には、接種した人がより症状を悪化させるA D Eと呼ばれる重篤な副反応がありましたが、今回のコロナワクチンのデザインではこうした危険な副反応の発症の可能性は低く、実際報告はありません。有効性もかなり期待できます。現在報道されている「変異種」にも対応可能なデザインです。
コロナウイルスの脅威はいつか収束するものと思われます。しかし、今回のC O V I Dが終息した後も、数年程度で別なコロナウイルスの感染症が流行する可能性もあります。来年以降、さらに優れたデザインのワクチンが開発され、今回のような流行にはなりにくいとは思いますが、かねてから懸念されている鳥インフルエンザが人間に感染して拡大する可能性もあります。コロナ禍を教訓として、感染対策の基本であるおたがいを守りあう今の習慣を、今後の日常生活の中にも生かされることをお勧めいたします。
良寛こどもファミリークリニックは非常事態宣言を受け、さらに「注文の多い」クリニックになりました。目的はクリニック内の三密を回避し、有効に換気することです。最近では患者様が減少して一層寒くなっております。発熱のある患者様は専用の時間帯を設置して対応させていただいております。コロナ陽性者の98%に体温の上昇が認められるため、当院では体温上昇の既往のある成人の患者様には、積極的にP C R検査を施行いたします。小児の患者さまに関しては、濃厚接触が疑われる例にはP C Rを施行いたします。患者様、スタッフいずれにも、クリニックからの感染拡大を許さないつもりです。今後もご協力のほどよろしくお願い申し上げます。
コロナウイルス感染症と診断される方、重症化される方はかつてなく増加しており、感染の拡大には一層の警戒が必要な状況であることに間違いありませんが、一方で日々診療に従事する中で、「病気が増えている」という実感はありません。実際、定期的にモニタリングさせていただいている武蔵野市の保育園児約1050人のうち、11月の下旬において発熱・下痢などのかぜ症状を有するお子さんは73名、診断名の確定した疾患は溶連菌感染症1例のみでした。例年この時期の有症状者は100名台の後半であり、例年の半分以下でした。例年11月にはインフルエンザは散見され、モニタリングを施行している園児のうち数名がインフルエンザと診断されております。今年は現時点(2020年12月5日)までで当院を受診された患者様にインフルエンザと診断された方はまだおりません。筆者は医師として30年以上働いておりますが、11月中にインフルエンザに遭遇しなかったのは初めてです。そのほか、この時期に多いR Sウイルス感染症(肺炎、気管支炎に進展しやすい乳幼児咳風邪ウイルス)、ノロウイルスと思われる胃腸炎の流行もありません。当院ではほぼ連日成人の発熱の方に対してコロナウイルスのP C R検査を施行しておりますが、幸にして陽性者はおりません。院内の密集を避けるために、例年に比べ予約数を制限させていただいていることも要因としてあるかもしれませんが、当院を何らかの症状を理由に受診される患者様は例年の75%程度です。病気の方は例年にくらべ、かなり減少しているものと思われます。
都内でのコロナウイルスのP C R検査は、当院を含め広く施行されており、連日6000件から8000件程度あり、陽性率は5〜7%、陽性者は連日およそ500名です。単純に比べることはできませんが、「インフルエンザが流行している」状態は各診療機関にインフルエンザと診断される患者様が1〜2名受診される状態です。内科小児科の診療施設は都内で6000以上ありますので、都内で10000名程度が感染されている状態となります。コロナウイルス陽性の方は現状の検査数と陽性率から考えますと、把握されていない感染者は、報告されている陽性者数を大きく上回ることはないものと思われます。実際にはあり得ませんが、かなり多めに見積もって、仮に報告されている陽性者の10倍としても、5000名程度であり、「インフルエンザの流行」と判断される感染者数には遠く及ばない状況でもあります。
ことし、インフルエンザの患者様は現在ほとんどおりません。それどころか通常冬に流行する感染症の方もほとんどおりません。散見される疾患は夏季に流行するような、鼻風邪、お腹の風邪(多くはエンテロウイルス属、腸管のなかに常に散見されるウイルスのたぐい)、溶連菌感染症(身近にいる細菌の一つです)、あるいは水痘、アデノウイルス感染症などの人間や霊長目に特異的なD N Aウイルスです。例年この時期の感染症として認められる、マイコプラズマあるいは肺炎クラミジアと思われる気管支炎・肺炎などの患者様は時にいらっしゃいますが、数は多くありません。延期にはなりましたが、今年は4年に一度オリンピックイヤーであり、マイコプラズマ感染症はオリンピックイヤーに多いと言われておりましたが、今年はそうでもありません。
手洗い、マスクの着用、三密の回避が感染の拡大にいかに有効であるかを如実に示す現象と評価しております。改めて日本の人々の節度に深く感銘を受けております。手洗い、マスクの着用は、「感染に対して身をまもる」というよりは、「もしかして感染しているかもしれない自分から相手をまもる」という効果の方が大きいです。コロナウイルスをはじめ、ウイルスは乾燥と寒冷により感染力が増強することが知られています。現在高齢の方を中心に重症化される方が少しずつ増加しているのは、寒い季節になると、より余力のない高齢の方や基礎疾患のある方の負荷が大きくなることも重要な要因と考えられます。お互いに相手を守りあう今の習慣を、引き続き堅持いたしましょう。
コロナウイルスの脅威はいつか収束するものと思われます。しかし、今回のC O V I Dが終息した後も、数年程度で別なコロナウイルスの感染症が流行する可能性もあります。また鳥インフルエンザが人間に感染して拡大する可能性もあります。コロナ禍を教訓として、感染対策の基本であるおたがいを守りあう今の習慣を、今後の日常生活の中にも生かされることをお勧めいたします。
軽症のコロナ感染症の主な症状は発熱であり、経過中に98%以上の方が発熱を経験されるとこのことです。発熱以外の重要な所見は急激な味覚・嗅覚の変化と言われています。10歳未満の感染者はほとんど成人の感染者からの濃厚接触であり、子供太刀の社会では幸いコロナ感染症が蔓延している可能性は低そうです。この状況を受け、当クリニックでは、この時期の発熱の患者様に対して、成人の方にはP C R検査およびインフルエンザ検査を、お子さんの発熱にはインフルエンザ検査をなるべく行い、これらの疾患の「炙り出し」をしていく方針です。
現在、良寛こどもファミリークリニックはコロナ禍以降「注文の多い」クリニックとなっております。目的はクリニック内の三密を回避し、有効に換気することです。発熱のある患者様は専用の時間帯を設置して対応させていただいております。患者様、スタッフいずれにも、クリニックからの感染拡大を許さないつもりです。居心地の悪い状態が続くと思われますが、今後もご協力のほどよろしくお願い申し上げます。
先日武蔵野市医師会において、ニュース番組などにも出演されておられる水野泰孝先生による、コロナウイルス感染症に関する講演を拝聴いたしました。極めて丁寧、かつわかりやすい講演であり、コロナウイルス感染症の発覚、拡大の経緯、我が国におけるこれまでの推移と現状について知識を深めることができました。
コロナウイルスの新たな感染者は現在、減少に傾向にあります。ただし、9月初旬以降、先生のクリニック(渡航者による輸入感染症やコロナ感染疑いの患者様を積極的に受け入れ、自院で検査治療を施行しておられる)ではコロナ陽性の患者様が少しずつ増加の傾向にあるとのご報告もあり、まだまだ余談を許さない状況と思われます。
日本のコロナウイルス感染症の方の80%は軽症、完全な無症状の方は5%、残りが中等症、重症とのことです。また重症の方のほとんどが60歳以上の年齢の方だそうです。また完全無症状の方の大半は20歳未満の方だそうです。小児科の患者様の陽性者は少なく、小児の陽性者はほとんどが無症状とのことでした。小児の陽性者は、成人の感染者の濃厚接触者に相当する無症状のお子さんに検査を施行することによって発見されています。武蔵野市でも本年6月以降、3名の小児の陽性者がありましたが、いずれも感染者となった保育園あるいは幼稚園の先生との濃厚接触者に該当する無症状の子供達に行った検査から発覚したものです。どの子も無症状にて経過されたとのお話です。検査の陽性率は7%くらいでした。
ほとんどの感染者が「軽症」となりますが、軽症の症状の中心は発熱であり、95%以上を占めるそうです。通常発熱は37.5度以上の体温と考えますが、元気な時の平熱を把握されている方(特に成人)は熱感を自覚され、平熱よりも体温が高い方も含みます。このほか軽症者で見過ごせないのが味覚と嗅覚の異常とのことです。アレルギー性鼻炎、副鼻腔炎の既往のない方で、急に味や匂いに異常を感じられた方は要注意です。
一方で、例年通りエンテロウイルス属の感染症と思われる「夏風邪」(鼻風邪、胃腸炎、ヘルパンギーナ、手足口病など)は散見されております。ただし数は昨年の半数程度です。
エンテロウイルス感染症は我々の消化管に住むウイルスで、ウイルス量とこちらの免疫力とのバランスで発症するウイルスだそうです。考えてみれば消化管の中は私たちの体内にある空間とはいえ、厳密にいえば外界であり、多数の細菌やウイルス、寄生虫などはいても全く不思議ではありません。消化管の中が無菌なのは胎内にいる時のみで、出生した瞬間から体の表面、消化管、呼吸器官全てが外界の微生物にさらされ、無数の微生物との共存が始まります。ちなみに人体で病原性のあるなしを含め、単位面積当たりの微生物が最も多いのは口腔で、次がおそらく手指(爪や指の間なども要注意です。)です。マスクしてこまめに手洗いをすることが感染拡大の防止に効果を示すのはこのためです。
当クリニックを受診する患者様は昨年の80%弱、といったところでしょうか。皆様がマスク・手洗い・三密に回避を守られることによってコロナウイルスを始め、インフルエンザなどの「外から侵入する」たぐいの感染症は激減しています。インフルエンザは今年3月以降報告がありません。4月以降のB型インフルエンザの流行や、夏季に認められるインフルエンザのクラスターは、今年は一例もありませんでした。こんなことは30余年にわたる医師人生の中で初めてです。内在するウイルスや細菌の感染症は散見されますが、大きな流行につながることはないようで、患者様が大きく増えることはありませんでした。
現在、当良寛こどもファミリークリニックは極めて「注文の多い」クリニックとなっております。先ほど申し上げました通り、発熱はコロナウイルス感染症の症状として極めて重要であり、発熱の患者様の診察時間を指定させていただいております。またクリニック内の三密を回避するために、時間帯によってはクリニックの外でお待ちいただくことも少なくありません。体調のすぐれない患者様に夏の暑さや時には雨の中を外でお待ちいただくのは大変心苦しいのですが、当クリニックが感染源となってしまっては大変申し訳ないので、苦渋の選択ではありますが、今のシステムを、少なくともコロナ収束に至るまでは継続する所存です。待合には雑誌やおもちゃの用意もありません。怪しげなパーテーションによって待合の長椅子を仕切っております。居心地が悪く、申し訳ありません。とはいえ、当クリニックとしては、現在は何よりも安全を優先と考えております。患者様のご協力も不可欠です。申し訳ありませんが、しばらくは当クリニックの「注文」にお付き合いくださいますようお願い申し上げます。
8月24日〜9月5日の間の武蔵野市内の保育園での、風邪などの有病者数が1046名の園児のうち、風邪などの有病者は63名でした。5月、6月には一桁であったことを考えると、かなり増えたように思われますが、例年この時期に100名を下回ることは過去3年間ありませんでした。緊急事態宣言中とは異なり、現在は保育園には多数の子供達がいます。去年以前と変わらぬ出席者です。にも関わらず、保育園での有症状者は例年の半分です。驚異的な少なさと言えると思います。皆様の地道な感染対策は確実に成果をあげています。
小児科の患者様に関しましては、ヘルパンギーナ、手足口病、胃腸炎、発熱が先行したのち解熱後発疹を認める突発性発疹症に類似した経過を示すお子さんは散見されます。多くはエンテロウイルス属の感染症と思われます。前述いたしました通り、症状のある子供のコロナ感染症はほとんどありません。何らかの症状を有するお子さんは、当面はまず、通常通りの治療を行い、改善傾向が認められない場合には高次医療機関に精査をお願いする、という方針で対処いたします。
成人の患者様に関しましては、発熱、味覚嗅覚の障害等の病歴の詳細をお伺いした上でご評価させていただき、適切と思われるタイミングで精査いたします。
ウイルスは病原性もありますが、克服すれば新たな遺伝情報を獲得し、人間が「種」として強くなるチャンスをもたらすものでもあります。私たちは必ずこのコロナ禍を克服できます。いつかコロナに感謝する日が来るかもしれません。
地道ですが、マスク・手洗いの習慣、密集を「危険」と考える心がまえ、は見事な効果を挙げています。この調子で頑張れば、もしかしたら今年インフルエンザはあまり流行らないかも知れません。でもインフルエンザのワクチンはお勧めです。予防効果はせいぜい60〜70%程度ではありますが、今年はこれだけ防げればほぼ根絶できる可能性が本当にあるかもしれません。そしてそれはコロナの早期の克服にもつながるものと思われます。
体調の管理、手洗いマスクの励行、三密の回避は感染拡大防止の原則です。忘れず続ければ、活動範囲を広げても十分に感染症との共存は可能です。日本の人々なら大丈夫です。
コロナウイルス感染症は報道にある通り、増加の傾向を認めております。武蔵野市内でも、幼稚園児のPCR検査陽性者(いずれも成人の感染者の無症状の濃厚接触者)をはじめ、感染経路の明らかではない成人の陽性者が散見されるようになりました。3月から6月中旬まで市内での陽性者の報告がなかったことを考えると、明確な増加傾向と評価すべきです。現時点ではまだ、陽性者の多くが無症状ないしは軽症であり、かなりの部分を特定の職種、地域と関連した陽性例が占めてはおりますが、残念ながら市中感染を想定せざるを得ない陽性例も確実にあり、コロナウイルス感染症と我々との距離は少しずつ近づいているものと考えております。東京都も感染拡大傾向あり、との判断のもと、感染拡大警報の発令を検討するとの報道がありました。
当クリニックでは、現状の感染症対策を強化し、診療体制の変更を検討しております。基本的には、患者様、および我々クリニックのスタッフの安全を確保するために、手指衛生の一層の徹底、クリニック内の「密」の回避のためのクリニックの入場制限、予約の制限、クリニック内の環境整備、吸入や検査などの処置の施行基準の見直しを行い、患者様の院内滞在時間の短縮のなどの措置を検討しております。患者様には一層のご協力をお願いすることになると思います。ご迷惑をおかけいたしますが、よろしくお願いいたします。
当院といたしましても、基本的には1人でも多くの患者様のお役に立ちたい、と考えておりますので、極めて残念ではありますが、今は安全を優先させるべきであると判断いたしました。
前回、武蔵野市内の保育園での、風邪などの有病者数が1034名の園児のうち、風邪などの有病者は2名となった、とお伝えいたしましたが、今回の報告では、園児1041のうち、発熱、下痢などの症状のお子さんは33名、手足口病が2名、アデノウイルスの結膜炎が1名、胃腸炎が1名で、症状のある園児は合計37名とのことでした(6月15日〜6月30日)。例年6月は100名を大きく上回る数の園児が有症状であることを考えると、驚異的な少なさですが、それでも症状のある子は少しずつ増えているようです。7月に入り当クリニックを受診される患者様も増えてきました。
小児科の患者様に関しましては、ヘルパンギーナ、手足口病、胃腸炎、発熱が先行したのち解熱後発疹を認める突発性発疹症に類似した経過を示す児が増えてきました。多くはエンテロウイルス属の感染症と思われます。エンテロウイルス感染症は、例年夏に多くなります。おそらく体力が落ちたり、疲れたりすると発症しやすくなる傾向があるものと思われます。学校、幼稚園、保育園も再開し、子供たちが集まり、少しずつ疲れがたまれば、避けがたく増加する疾患なのでしょう。コロナウイルスよりはずっと罹患しやすいものと思われます。
今までの報告では小児のコロナウイルス陽性者は、ほぼ全て「感染した成人の濃厚接触者」でかつほぼ全員が実質的に無症状です。当院では、4〜5日程度の通常の治療に反応しないお子さんは原則として高次医療機関の先生方にお願いしておりますが、当院から紹介させていただいたお子さんでコロナ感染症と診断された例はありませんでした。他の小児科クリニックでもほぼ同じとのことです。
何らかの症状を有するお子さんは、当面はまず、通常通りの治療を行い、改善傾向が認められない場合には高次医療機関に精査をお願いする、という方針で対処いたします。
成人の患者様に関しましては、病歴の詳細をお伺いした上でご評価させていただき、適切と思われるタイミングで精査を依頼いたします。
コロナウイルスを排除する手段はまだ獲得できてはおりませんが、多くの研究者が涙ぐましい努力で解決に向け取り組んでおります。そう遠くない将来、解決の糸口が見つかるものと信じております。少しずつ活動の幅を広げながらも、その時その時できる地道な感染対策を常に意識して、できることを必ず行う、というのは大きな力になります。一人一人が「気をつける」ことの積み重ねが感染の拡大の抑止力になることは、4月、5月、6月の皆様の努力が実証しております。今は経済活動との両立を目指さなければいけない難しくも大切な時期と思われます。日常の活動を維持しつつ、三密の回避、こまめな手指衛生、マスクの着用、目の粘膜の保護のためのサングラスやメガネの着用など、は効果が期待できます。また感染予防につながると思われる好ましい習慣や薬など、継続していただくことも効果的です。
細心の注意を払いつつ、お互い地道な努力を欠かさず、コロナ感染症を克服しましょう。必ずできます。
コロナウイルス感染症の流行状況は改善し、緊急事態宣言は解除されました。国内のウイルスの全体量は現在明らかに減少している、という評価だと思います。みなさまがたくさんのことを我慢して、三密を避け、マスク着用、手洗いなど、地道ですが重要な衛生的な処置を丹念に積み重ねたくださった賜物と評価しております。前回の記載で、武蔵野市内の保育園での、風邪などの有病者数が1100人くらいの園児のうち二桁台となり、かつてないほど減少している、と報告させていただいておりましたが、直近のレポートでは、保育園児1034名のうち、風邪などの有病者は2名となっておりました。現在保育園に通う園児が通常の3分の1以下になっている状態とはいえ、冗談のような少なさであり、市内のコロナを含めた病原微生物は、高度に減少しているものと想定されました。改めて日本の民度の高さを実感致しました。誇らしい節度と実行力です。日本の人々、強いです。
このような状況ですので、風邪などの急性疾患が中心となる、町のクリニック、特に小児科の患者様の人数はかなり減少しています。このような中でもここ数日は突発性発疹、りんご病、アデノウイルス感染症、胃腸炎、手足口病など、もともと頻度が高く、「いつか罹患して免疫を獲得するけどまだかかってなかった」、という病気の類が少しづつみられます。また気候の不順の影響もあるのか、喘息の発作が悪化される方も散見されます。今は通常考えられる日常的な衛生対策は十分にできている時期であり、これらの疾患の発症は致し方ないものと思われます。クリニックは空いており、他の患者様と接触する機会は極めて少なくなっています。無理せず受診するのもおすすめです。
コロナウイルスを排除する決定的な手段はまだ獲得できてはおりませんが、コロナウイルスに関する情報は蓄積されております。小児のコロナ陽性者のほとんどが、「陽性のなった患者様の家族」の濃厚接触者であり、その多くが無症状とのことです。有症状のお子さんも、急速に悪化して死に至る例はなく、軽症発症の方ばかりだそうです。このことは、お子さんが単独で何らかの症状を発症した場合、コロナの可能性は低く、仮にコロナ感染症であっても、時間的な猶予があることを示唆するものと思われます。通常の感染症は早期の対応が有効ですので、発症早期に一度ご相談ください。経過を見ながら、コロナ感染症も否定できない場合、必要に応じて高次医療機関を紹介いたします。
一方で、コロナウイルスは数週間にわたって活性を持ち続ける可能性が示唆されており、小児の感染者に見られるように、ほとんど症状を呈さない方も多数おられる可能性のある迷惑なウイルスです。有効な治療薬やワクチンを獲得していない状態で根絶するにはまだまだ時間がかかると思います。自然に集団免疫が成立するにはおそらく3から5年はかかるでしょう。残念ながら長い付き合いになりそうです。早く治療薬やワクチンができるといいですね。
少しづつ活動の幅を広げながら、その時その時できる地道な感染対策を常に意識して、できることを必ず行う、という姿勢が大事です。日本の人ならできるはずです。私たちもウイルスとの距離感を意識しながら、皆様のお役に立ちたいと思っております。
コロナとの付き合いの中で培われた好ましい衛生対策を継続し、体調の維持に寄与する習慣や薬は手放さず、引き続き注意してお過ごしください。症状や不安を自覚される場合にはご相談下さい。予約の制限、症状による診療時間の区分け、入室制限、頻回の換気などにより、患者様、我々スタッフいずれも三密の状態を回避し、ほぼ室外と変わらない環境を維持することができています。医療的なサポートを要する患者様のために、安全な環境を維持する最大限の努力を今後とも続け、診療を継続いたします。
コロナウイルス感染症に伴う緊急事態宣言も発出され、町の様子もクリニックの様子も大きく変化いたしました。市中同様、クリニックはかつてないほど空いています。
当院開院以来、拙文「感染症流行状況のお知らせ」を掲載させていただいておりますが、通常の感染症の罹患者は高度に減少しております。武蔵野市医師会には、武蔵野市から、市内の10箇所ほどの保育園の園児約1100の間で、どのような疾患が流行しているのか、何らかの症状を訴える園児がどの程度いるのか、を調査した資料が2週間ごとに届いております。この資料によると、通常1100弱の園児のうち、150名から200名程度に何らかの症状を有することが多く、130を下回ると、「今回は少ないな」という印象を持っておりました。緊急事態宣言後、保育園は実質休園となりましたが、休園直前の報告では症状のある園児は72名でした。開院して4年弱となりましたが、このような低値は初めてです。
コロナウイルス以外の既存の感染症はかつてないほどに少なくなっております。
全国規模での感染症流行状況調査でも、インフルエンザは早くも終息を迎え、そのほかの疾患も現在は最低レベル、とのことです。外出の自粛と、手指衛生、マスクの着用の励行のなせる技だと思います。本当に、みんな頑張ってると思います。
それではコロナウイルスはどうか、と申しますと、ほかのウイルス感染症と同様に「少ないのか」と言われると、評価は難しいところです。既存のウイルスは人々の間に長く定着しているため、人々の間にウイルスに対する抗体陽性者が多く、感染者の減少に伴う集団免疫(集団の中のウイルスの量そのものが減少して感染が起こりにくくなる現象)効果が働いて流行レベルが一層下がります。今回のコロナウイルスはまだ人々の間に広まって間もないので、抗体陽性者の数はまだまだ少なく、集団免疫が働かない可能性が高いため、ウイルス減少のペースはほかのウイルスほどは早くないものと思われます。
今回のコロナウイルス感染症は症状の出ない「不顕性感染」あるいは軽症の方が多く、静かに抗体陽性者が増えていて、ウイルスの数は減少しているのかもしれませんが、ウイルスを保有しながらも無症状の方がたくさんいらっしゃるのかもしれず、現時点では判別はできません。
現状では、まだ楽観せず、世の中にはまだたくさんのウイルスがいる、と考え、いわいる「三蜜」を避け、こまめな手指衛生を繰り返す、といった地味ですが、ほかの感染症を駆逐できたこれらの手段がもっとも有効です。三密を避け、手洗いしましょう。顔には気づかぬ間に多くのウイルスや菌が付着しています。顔に触った手はやや清潔度が低下いたします。人は無意識に結構顔を触ります。無駄と思われるかもしれませんが、手洗い、手指衛生は意識して頻回にされることをお勧めいたします。
前回も記させていただきましたが、個人的に長く新生児集中治療室で勤務させていただいた経験があります。感染対策はもとより、今回のコロナ感染症のように、「治療の決め手がまだはっきりしない」あるいは「治らない病気」も数多く取り扱わせていただく機会をたくさんの赤ちゃんたちにいただきました。この中で、直接赤ちゃんたちを苦しめる原因は取り除けない時でも、赤ちゃんを日々「良い状態」に保つことが、赤ちゃんの延命、ひいては寛解、退院につなげられることを多く経験いたしました。細かい不調を見逃さず、地道に手当てすることにより、赤ちゃんの状態を改善、向上することが可能となり、闘病する力を上昇させることができるようです。
赤ちゃんに限らず、どの人も、体調をより良い状態に保ち、心身の健康を向上させることは、三密を避け、地道な身の回りの衛生対策に留意すること、とともに、この病気を最終的に駆逐することにつながるものと思われます。ウイルスとの接触を避け、自分の体を強くすること、自分の弱点はなるべくあらわにしないことがお勧めです。持病をお持ちのかた、継続的なお薬が必要な方は欠かさないことです。体調の維持につながる薬や習慣はおつづけください。
細かな不調を感じた場合、徒らに耐えるのではなく、医療機関にお声がけいただくこともご検討ください。症状によっては必ずお役に立てることがあると思います。
当クリニックは現在、疾患の減少と医療機関の受診を回避する傾向により、かつてないほどガランとしています。おそらくどこのクリニックも似たような状況と考えられます。これに加え、予約の制限、症状による診療時間の区分け、入室制限、頻回の換気などにより、患者様、我々スタッフいずれも三密の状態を回避し、ほぼ室外と変わらない環境を維持することができています。医療的なサポートを要する患者様のために、安全な環境を維持するために最大限の努力を今後とも続け、当院の診療は継続していく所存です。
新型コロナウイルスの出現により状況が一変し、このページの更新が遅れました。
2月後半から3月にかけて当院を受診される患者様の数は、数%減少しております。
例年多いインフルエンザ、胃腸炎の患者様も昨年の半分以下です。来院される患者様の中で、発熱を主訴とされる方も日によってばらつきはありますが、全体として明らかに減っているようです。当院に限った現象かもしれませんが、「急性疾患は全体として多くない」状態と評価しております。外出や人ごみを避け、地道な手洗いの励行、マスクの着用など個々の感染予防効果が奏効しているようです。
あくまでも個人の感想ですが、コロナウイルスが多くの人に被害を与えているという印象はなく、症状が軽微か、罹患者が多くないか、のいずれなのではないのか、と評価しております。とはいえ、相手は新しいウイルスですので、免疫を有する人はほとんどなく、スペイン風邪や2009年の新型インフルエンザのような大規模流行となる危険はありますので、引き続き個々の感染予防策は大変重要です。
人ごみや外出を極力避け、地道な手洗いマスク、体調を整え「元気」であることなど、基本的ですが、遠回りのようですが、最も有効な感染対策です。気を抜かず、地道に続けましょう。
クリニックを開業する以前、新生児の集中治療室で長く勤務しておりました。早期産児、病児は新しいウイルスに限らず、身の回りにいる様々な病原体の感染が時に命に影響を与えることがあり、感染対策は重要な業務の一つでした。見えない敵と戦う時の原則は、一人一人の赤ちゃんをより良い状態に保ち、感染の原因となるさまざまな要因から遠ざけることでした。治療の精度を上げて赤ちゃんの健康を維持し、私たちは地道に手洗い、清潔操作を例外なく行う、最後はここに尽きました。当院では以前と変わることなく、今まで通り、標準的感染予防対策を欠かさず行うことによって対処いたします。
コロナウイルスの検査は保険適応となりましたが、施行できる施設は2種の感染症の指定医療機関のみですので、当院では従来通り、通常の治療に反応しない発熱・咳嗽など疑わしい症状の方を当該医療機関を紹介させていただく、方針です。
あけましておめでとうございます。本年も皆様の心身の健康を願ってやみません。
今年もよろしくお願いいたします。
年末はインフルエンザAの患者様が連日多数いらっしゃり、大規模な流行と考えておりました。冬休みあけて新年の診療を開始させていただいたところ、急な発熱で受診される患者さまは10名未満となり、インフルエンザ陽性の患者様は新年の診療を開始して2日間で6~7名程度あり、かなり減少しております。学級閉鎖には感染拡大に対する抑止力があり、冬休みは全国的な規模で学級閉鎖の効果が発揮される時期であり、この影響で感染者はかなり減少したものと思われます。ただし、減少したとは言え、インフルエンザの患者様の数は現時点でも「流行中」のレベルであり、今後学校を含めた社会活動が日常に復すると、流行の規模は再拡大するものと思われます。現状の流行はインフルエンザAが主体で、インフルエンザBの患者様はほとんどいらっしゃいませんが、今後はインフルエンザBの流行も想定されるため、引き続きインフルエンザに対する注意は必要です。こまめな手洗い、うがいなど地道な感染対策に加え、規則正しい生活に心がける、意識して休養をとる、といった体調の維持管理にご留意されることをお勧めいたします。幸いにも私自身は連日多数の患者様にお目にかかっているにも関わらず、今季もインフルエンザに罹患しておりません。多くの方々から先生方が罹患しないのには何か秘訣があるのか、とのご質問をいただくことがありますが、自身の対策としては、従来と変わらず頻回の手洗いとマスク、メガネの着用、のどはなの粘膜が乾かないようにお茶をたくさん飲んで水分補給に留意するのみです。地味ですが、どうやらこのような身近な感染対策が侮り難く有効なようです。ご参考までに。
これから最も寒くなる時期がきます。最低気温が10度を下回るとインフルエンザは増加をはじめ、最高気温が10度下回るとさらに増加すると言われています。インフルエンザは寒冷と乾燥を好み、増殖のスピードも速いウイルスです。鼻やのどの粘膜の保温・保湿はインフルエンザの感染、増殖を軽減させる効果が期待できます。可能であれば、手洗いうがい、口腔ケアに加え、室内の加湿、加温、マスクの着用などはおすすめです。寝ている間にはなやのどの乾燥・寒冷が進むこともあります。煩わしいかもしれませんが、マスクを着用して寝る、というのもかなり有効です。
前回もご報告いたしましたが、手足口病、ヘルパンギーナなどの「夏かぜ」のお子さんもまだいらっしゃいます。また学童を中心に溶連菌感染症の方もまだまだいらっしゃいます。これらの感染症は主に初夏や夏に多い疾患ですが、今年は寒くなってもまだいらっしゃいます。さらに嘔吐、下痢、時に発熱を呈する胃腸炎(おそらくウイルス性)の患者様もあとを絶ちません。胃腸炎には、比較的軽症なエンテロウイルス属と思われるものと、ノロウイルスと思われる比較的重めのものと2種類あるようです。下痢や吐き気にも要注意です。
長期化する咳を主訴に受診される患者様も日に数名は確実にいらっしゃいます。特に「インフルエンザにかかって熱は下がったがなかなか咳が止まらない」あるいは、しばらく前に熱と咳があり、熱はすぐに下がって元気は回復したが、咳や鼻がおさまらない」という方が目立ちます。インフルエンザは咳を長期化させたり、喘息の発作を誘発する傾向があり、気管支炎、肺炎を合併することも珍しくありません。スペイン風邪と呼ばれた過去の大規模なインフルエンザの流行での死者の3分の1以上は、合併する肺炎が原因であったと言われています。長引く咳、特に寝ていても出続ける咳にはご注意ください。早めの受診をお勧めいたします。この他にもRSウイルス、マイコプラズマなどと思われる咳の患者様は年齢を問わずいらっしゃいます。咳は鼻にも注意が必要です。
武蔵野市の主な市立保育園での感染症報告は以下の通りです。(12月9日~12月21日)
冬休み前なので多数のインフルエンザAが目立ちます。溶連菌陽性の児も多かったようです。現在はこれほどの人数はいないと思います。
インフルエンザA:24名
インフルエンザB:1名
ヘルパンギーナ:0名
手足口病:0名
流行性耳下腺炎:1名
水痘:0名
溶連菌感染症:4名
胃腸炎:1名
伝染性紅斑(りんご病):2名
突発性発疹:2名
ヒトメタニューモウイルス感染症:0名
マイコプラズマ感染症:1名
アデノウイルス感染症:1名
RSウイルス感染症:0名
10月初旬から中旬にかけてインフルエンザAの患者様が10名以上いらっしゃり、早くも大規模なインフルエンザの流行が始まったかに見えましたが、その後11月初旬にかけてインフルエンザと診断される患者様は減少し、11月中頃までの当院でインフルエンザ患者様は数名でした。報道されているような早期の流行は、武蔵野市とその周辺では、幸いまだないと考えておりました。しかし、11月下旬に至り、月末頃には連日数名のインフルエンザAの患者様がいらっしゃるようになりました。また1名のみですが、インフルエンザBの小児の患者様もいらっしゃいました。昨年と同様のインフルエンザA、B同時の大きな流行の始まりの可能性もあります。こまめな手洗い、うがいなど地道な感染対策に加え、規則正しい生活に心がける、意識して休養をとる、といった体調の維持管理にご留意されることをお勧めいたします。
最近急に寒くなってきました。最低気温が10度を下回るとインフルエンザは増加をはじめ、最高気温が10度下回るとさらに増加すると言われています。インフルエンザは寒冷と乾燥を好み、増殖のスピードも速いウイルスです。鼻やのどの粘膜の保温・保湿はインフルエンザの感染、増殖を軽減させる効果が期待できます。可能であれば、手洗いうがい、口腔ケアに加え、室内の加湿、加温、マスクの着用などはおすすめです。寝ている間にはなやのどの乾燥・寒冷が進むこともあります。煩わしいかもしれませんが、マスクを着用して寝る、というのもかなり有効です。
インフルエンザ予防接種は必ずしも「万全」とは言えませんが、確実に罹患者を減少させる効果があります。広範で大規模な流行が起こるのか、起こるとしたらいつなのか、なかなか読めませんが、現時点で未接種の方でもなるべく早く接種されることをおすすめいたします。1人でも多くの方が接種されることにより、流行の規模を小さくすることができます。例えば人口100万人の地域の方が全員接種すれば有効率が70%前後としても、感染しうる人口は100万人から30万人程度に減少させることができます。今からでも遅くはありませんので、当院に限らず、医療機関に問い合わせて早めの接種をご検討ください。
手足口病、ヘルパンギーナなどの「夏かぜ」のお子さんもまだいらっしゃいます。また学童を中心に溶連菌感染症の方もまだまだいらっしゃいます。これらの感染症は主に初夏や夏に多い疾患ですが、今年は寒くなってもまだいらっしゃいます。さらに嘔吐、下痢、時に発熱を呈する胃腸炎(おそらくウイルス性)の患者様もあとを絶ちません。胃腸炎には、比較的軽症なエンテロウイルス属と思われるものと、ノロウイルスと思われる比較的重めのものと2種類あるようです。下痢や吐き気にも要注意です。
インフルエンザが増加傾向にある一方、乳児を中心としたRSウイルス感染症の方は減少し、ここ数日はいらっしゃいません。とは言ってもRSウイルスはインフルエンザと流行が同時期で言われており、まだまだ油断はできません。鼻水が多く、寝ている間も咳が止まらず、苦しそうにする赤ちゃんは早めの受診をおすすめします。赤ちゃんに限らず、成人の方でも1週間続く咳嗽、睡眠を妨げる咳、寝ている間も止まらない咳を自覚されるかたは早めの受診をお勧めいたします。RS以外にも、マイコプラズマ、肺炎クラミジアなどと思われる咳風邪は多いです。
本格的な冬になるとともに、仕事も勉強も本格的に石がしくなり、寒さや疲れで体調の維持が困難な時期になってまいりました。思うに任せない状況もあるとは思われますが、「生活の規則性」「休養」「身の回りの清潔」などを常に意識しているだけでも日常の行動に反映されます。ご留意ください。
武蔵野市の主な市立保育園での感染症報告は以下の通りです。(11月11日~11月22日)
発熱・下痢などの風邪症状のお子さんは必ずしも多くはないようです。(1024名中126名)。
インフルエンザの児が出始めました。
インフルエンザA:9名
インフルエンザB:0名
ヘルパンギーナ:0名
手足口病:0名
流行性耳下腺炎:1名
水痘:0名
溶連菌感染症:4名
胃腸炎:1名
伝染性紅斑(りんご病):3名
突発性発疹:1名
ヒトメタニューモウイルス感染症:1名
マイコプラズマ感染症:0名
アデノウイルス感染症:1名
RSウイルス感染症:0名
10月に入り、早々にインフレンザAの患者様が、立て続けに5名来院されました。例年に比べ、「出足が早い」という印象を持ちました。幸いそれ以降、患者様の急上昇はありませんが、10月14日の休日診療当番日での2名を含め、当院には10月17日までに計10名のインフルエンザの患者様がいらっしゃいました。大流行には至っておりませんが、確実に感染は拡大しているようです。要注意です。こまめな手洗い、うがいなど地道な感染対策に加え、規則正しい生活に心がける、意識して休養をとる、といった体調の維持管理にご留意されることをお勧めいたします。インフルエンザ予防接種は必ずしも「万全」とは言えませんが、確実に罹患者を減少させる効果があります。広範で大規模な流行が起こるのか、起こるとしたらいつなのか、なかなか読めませんが、例年通り10月〜11月に予防接種を受けられることをお勧めいたします。当院でも10月に入り、インフルエンザ予防接種を開始しておリます。ただし予約が入りにくい状況となっているようです。この文章がHPに記載されるのは10月下旬に差し掛かる頃ですので、当院に限らず、ご都合のよろしい日程で、早めに接種を受けられることをお勧めいたします。
インフルエンザの患者様が散見される一方で、手足口病、ヘルパンギーナなどの「夏かぜ」お子さんもまだいらっしゃいます。また嘔吐、下痢、時に発熱を呈する胃腸炎(おそらくウイルス性)の患者様もあとを絶ちません。
乳児を中心としたRSウイルス感染症の方も週数名のペースでいらっしゃいます。今年は夏にRSウイルスの広範な流行がありましたが、本来RSウイルスはインフルエンザと同時期に流行する場合が多く、発熱に陰らず、咳嗽・鼻汁の悪化にもご留意ください。
RSウイルスに限らず、長引く咳、微熱などで受診されるかたも多くいらっしゃいます。肺炎を合併する方もすくなくありません。1週間続く咳嗽、睡眠を妨げる咳、寝ている間も止まらない咳を自覚されるかたは早めの受診をお勧めいたします。
その他の感染症では、溶連菌感染症、おたふくかぜ、のかたも散見されます。また急な発熱を呈するものも、インフルエンザは陰性の患者様も日に数名いらっしゃいます。インフルエンザの大きな流行の前に、インフルエンザ以外の熱の「かぜ」が増えることは例年見られます。おそらく今は、インフルエンザを含めた色々なウイルスが横並びに人間に感染し始め、今後は感染力の強いインフルエンザウイルスは次第に勢力を拡大するものと思われます。
幸い現時点では感染症は全体としてまだ多くないようで菅、インフルエンザの本格的な流行はそう遠くない将来訪れる可能性が高いと考えています。
感染症に限らず、アレルギー性鼻炎、喘息の症状を呈する方も少しづつ増えてきました。
感染症の流行状況とも合わせ、いよいよ本格的な秋から冬に「季節が変わった」感じです。気候の変化、気温の変化、湿度の変化などに加え、夏の疲れの出る頃でもあり、体調の維持が難しい時期となります。仕事も勉強も忙しい時期になり、思うに任せない状況もあるとは思われますが、「生活の規則性」「休養」「身の回りの清潔」などを常に意識しているだけでも日常の行動に反映されます。ご留意ください。
武蔵野市の主な市立保育園での感染症報告は以下の通りです。(9月17日〜9月28日)
発熱・下痢などの風邪症状のお子さんは必ずしも多くはないようです。(1028名中138名)。
インフルエンザの児が出始めました。
インフルエンザA:2名
インフルエンザB:0名
ヘルパンギーナ:0名
手足口病:4名
流行性耳下腺炎:1名
水痘:0名
溶連菌感染症:1名
胃腸炎:1名
伝染性紅斑(りんご病):0名
突発性発疹:0名
ヒトメタニューモウイルス感染症:1名
マイコプラズマ感染症:0名
アデノウイルス感染症:0名
RSウイルス感染症:5名
報道にもある通り、連日多数の手足口病・ヘルパンギーナのお子さん、成人の方が来院されております。これらの疾患は、エンテロウイルス属(エンテロウイルス、コクサッキーウイルスなど)を原因とする発熱、発疹を呈する疾患で、夏に流行することが多く、「夏風邪」と呼ばれるものです。「エンテロ」とはもともと「腸」の意味であり、軟便・吐き気などの胃腸症状を伴うこともあります。乳児、幼若幼児に多く、潜伏期間は数日のようで、急速に感染が拡大する傾向があります。エンテロウイルスの感染は、腸管の入り口(喉と口)と出口(肛門周囲とお尻背中など)、手掌・足底を含む手足の末梢に好発する皮疹を呈し、発熱を伴います。同じウイルスが感染しても、皮疹は喉のみに限定する場合と、のどのみではなく、手足およびお尻とその周辺に及ぶものに分かれるようです。前者がヘルパンギーナ、後者が手足口病で、基本的にこの二つは同じ病気と考えられます。多くは軽症で、2日程度で解熱し、皮疹は1週間程度で目立たなくなるようです。エンテロウイルスは1シーズンに複数が流行するため、1シーズンで2回、3回と罹患する場合があります。有効な薬剤のないウイルス疾患であり、解熱剤などの対症療法で様子を見ることになります。急な発熱、当該部位の皮疹を認めることにより気づかれます。手足口病は肛門周囲、お尻や背中の皮疹の頻度が高いので、熱のお子さんはお尻とその周辺の皮疹の観察が大事です。
昨年は6月中に梅雨が明け、記録的とも言える暑い7月でしたが、今年はまだ梅雨が続きようやく夏らしい日々が訪れるようになりました。こうした大きな気候の変化のせいか、例年夏も盛りになると減少する、喘息・鼻炎など、アレルギー系の疾患が、今年はまだまだ多く、咳嗽を主訴に来院される方が後を絶ちません。また本来冬に多い、乳幼児のRSウイルス感染症(乳児・幼若幼児では細気管支炎や肺炎になりやすく、入院のリスクがあります)は日に数名、幼児・学童および成人の肺炎の方も週に数名のペースでいらっしゃいます。長引く咳には要注意です。
手足口病と同様、エンテロウイルス系のウイルス性胃腸炎もまだまだたくさんいらっしゃるようで、嘔吐・下痢を主訴に受診される方も多くいらっしゃいます。また本格的な夏になると、家庭内での細菌性胃腸炎(いわいる食中毒、魚・鶏肉などと関連のあるカンピロバクターが多い)も増加する傾向があります。特にバーベキューは要注意です。肉や魚によく火を通すことはもちろん、取り扱う包丁、まな板、容器などにも大切です。肉や魚はよく火を通しますが、この肉を切ったものと同じ包丁で準備された野菜は、あまり日が通らない状態でも食べてしまう可能性があります。また食材を盛り付ける食器がすでに汚染されていたり、余った料理を皿に乗せてラップで包んでとっておくと、時間の経過とともに細菌が増殖し、発病に至る菌の量に達するケースもあるようです。食材のみならず、容器・調理器具の管理にもご留意ください。
溶連菌感染症、りんご病、のお子さんは相変わらず週に数名のペースでいらっしゃいます。またアデノウイルス感染症(熱と喉の痛み、時に結膜炎)のお子さんも増えてきました。幸い今のところ夏のインフルエンザの流行はないようですが、昨年もRSウイルス(冬季のRSウイルスとインフルエンザはだいたい同じ時期に流行します)がで始めた頃、インフルエンザの患者様がいらっしゃるようになりました。夏風邪ばかりではなく、これからはインフルエンザにも留意すべきかもしれません。
可能な限り生活の規則性を維持し、休息をとり、うがい・手洗いなのど地道な感染対策は今の時期も大事です。
武蔵野市の市立保育園での感染症報告は以下の通りです。(7月8日〜7月20日)
発熱・下痢などの風邪症状のお子さんは必ずしも多くはないようです。(1039名中129名)小さなお子さんのインフルエンザはほぼないようです。
インフルエンザA:0名
インフルエンザB:0名
ヘルパンギーナ:2名
手足口病:50名
水痘:4名
溶連菌感染症:2名
胃腸炎:1名
伝染性紅斑(りんご病):1名
突発性発疹:0名
ヒトメタニューモウイルス感染症:1名
マイコプラズマ感染症:0名
アデノウイルス感染症:1名
RSウイルス感染症:1名
例年梅雨入り以降は、アレルギー鼻炎や喘息のお持ちの方もいくらか落ち着かれる傾向があり、咳嗽を主訴に受診される患者様は減少する傾向がありますが、今年は5月末から6月上旬にかけて、むしろ増加しております。原因は明確ではありませんが、この時期の以上とも言える寒暖差と気圧の変動といった環境要因が想定されます。梅雨も本格化するとこの傾向は沈静化するものとは思われますが、まだまだお天気には注意です。規則正しい生活と適切な休養にご留意ください。また乳児・幼若乳幼児のRSウイルス感染症がまだまだ散見されます。さらに小学生・中学生さらには成人で、咳は遷延して受診され、レントゲン上肺炎を認める患者様が少なからずいらっしゃいます。RSウイルスに限らず、気管支炎・肺炎を誘発しやすい病原体(マイコプラズマ、ヒトメタニューモウイルスなど)の流行が想定されます。引き続きうがい、手洗いといった地道な感染対策をお心がけください。
インフルエンザBの患者様はまだいらっしゃいます。今月も成人、中学生、高校生の患者様がいらっしゃいました。三鷹市内の中学校で大きな規模の流行ある、とのお話も伺いました。関節の痛み、急速なだるさの進行、咳の悪化などを伴う発熱は要注意です。早めの受信をお勧めいたします。インフルエンザBの流行も例年より長期化しているようです。
下痢、嘔吐を主症状とする胃腸炎で受診される方はまだあとを絶ちません。幸い軽症の方が多く、長期化される方も少なくありませんが、全身状態が良好な下痢が長引くお子さんが時折いらっしゃいます。おそらくエンテロウイルスなどの夏風邪ウイルスによるものが多いものと思われます。夏風邪ウイルスはこれからが主な流行期になりますので、吐き気、下痢には要注意です。食品の管理、食べ残しの食事の管理にはご注意ください。食べ物そのものの管理もさることながら、お皿などの容器にもご留意ください。
溶連菌感染症、りんご病、のお子さんは相変わらず週に数名のペースでいらっしゃいます。またアデノウイルス感染症(熱と喉の痛み、時に結膜炎)のお子さんも時折いらっしゃいます。さらに手足口病・ヘルパンギーナ(いずれもエンテロウイルスなどの夏風邪ウイルスの感染症:多くの場合発熱を伴う。ヘルパンギーナは口腔内の皮疹、手足口病は口腔内・お尻のあたり・手掌足底を含む手足の皮疹、いずれの場合もはじめ発熱のみで、解熱後発疹が出現することもある)のお子さんが少しずつ増えてきました。夏風邪流行の兆しかもしれません。周辺の流行状況にご注意ください。いずれも決定的な予防策はありませんが、清潔・休養・生活の規則性にご留意ください。
武蔵野市の市立保育園での感染症報告は以下の通りです。(5月27日〜6月8日)
発熱・下痢などの風邪症状のお子さんは必ずしも多くはないようです。(1039名中129名)小さなお子さんのインフルエンザはほぼないようです。
インフルエンザA:0名
インフルエンザB:0名
ヘルパンギーナ:0名
手足口病:4名
水痘:1名
溶連菌感染症:15名
胃腸炎:1名
伝染性紅斑(りんご病):5名
突発性発疹:1名
ヒトメタニューモウイルス感染症:4名
マイコプラズマ感染症:0名
アデノウイルス感染症:1名
RSウイルス感染症:1名
3月下旬になり、インフルエンザAはようやく沈静化の傾向にあるようです。2月に入り、一度下火になったかと思われたインフルエンザAは2月下旬から再び増加に転じ、当院では3月初めまで日に数名のペースで新たに診断される患者様がいらっしゃいました。その後3月8日から10日近くインフルエンザの患者様はほぼなく、ようやく終息かと思われましたが、3月18日以降週に数名程度のペースでいらっしゃるようになりました。このように増減を繰り返しつつも、全体としては減少の傾向にあり、全体としては沈静化の傾向と考えています。とは言ってもまだインフルエンザAの方はいらっしゃいます。また幸い当クリニックでは今年度インフルエンザBの患者様はなく、この地域全体でもほとんどいらっしゃらないようですが、例年3月中旬以降インフルエンザBが流行することが少なくなく、インフルエンザの動向には引き続き注意が必要です。地道な手洗い、うがいやマスクの着用などは着実な予防効果が期待できますので励行と続けられることをおすすめいたします。
インフルエンザ以外の感染症も全体として徐々に減少しつつある印象がありますが。現在単独の疾患で最も多いのはウイルス性(と思われる)胃腸炎です。日に数名のペースでいらっしゃいます。急な嘔吐、時に発熱、下痢などが主な症状です。幸い長期化されるかたはわずかですが、時に点滴を要するかたもいらっしゃいます。胃腸炎も手洗い、うがいは有効です。また、あくまでも個人的な印象ですが、ややお疲れ気味の方に多いようです。適切な休息は大事です。
そのほかの感染症では、溶連菌感染症、りんご病は週に数名のペースで診断させていただいております、また急な発熱で発症するものの、インフルエンザは陰性のウイルス性と思われる発熱性の疾患も増えているようです。この中には、1~2日の発熱の後、全身の皮疹を認める、突発性発疹(ヘルペス6型ウイルスの感染症:ただし大半は1歳までには罹患すると言われています)あるいは突発性発疹と同じように発熱で始まり、解熱とともに発疹を呈するウイルス感染症(エンテロウイルス属など)もあるようです。とはいってもこのように様々な発熱性疾患の後、インフルエンザが増えてくることもあります。前述しましたがインフルエンザBはこれから流行することもありますので要注意です。
乳児・乳幼児での咳風邪は次第に増えています。このうち日に1~2名程度RSウイルス(細い気管支に炎症を起こしやすく、ゼイゼイする苦しい咳、呼吸困難、発熱を呈し、乳児での入院リスクが高いウイルス感染、主な流行時期は冬季です)陽性の方がいらっしゃいます。赤ちゃんや1歳くらいの、寝ていても続く苦しそうな咳は、熱はなくても要注意です。また幼児・学童年齢の咳、熱のかたも少なくなく、時にレントゲンで肺炎が診断される方もいらっしゃいます。成人でも咳を主訴に受診される方が増えています。このような咳症状には、何らかの感染症の関与は当然想定されますが、花粉症との関連もかなりありそうです。実際に鼻水、鼻詰まりなどの鼻症状の先行を認める方は少なくありません。
報道にもあるように、今年は花粉の飛散はかなり多く、当院で今年の花粉症か治療を始める方が増えてきております。この中には。「今年が初めて」という方々も少なくありません。元気でも鼻水の増加、鼻詰まりや眼の痒みでお悩みの方、特に咳を伴う方は、当院に限らずご相談ください。花粉症の鼻炎から副鼻腔炎・気管支炎を発症し、これにとどまらず、副鼻腔炎・気管支炎をきっかけとして喘息の発作が誘発されることも少なくありません。ご注意ください。
武蔵野市の市立保育園での感染症報告は以下の通りです。(2月25日~3月9日)
インフレンザが減少する一方で鼻汁・海外などの風邪症状を有する子は前回報告時よりは多くなっています。(1065名中、風邪症状の児131名、前回は92名)ただし受診に至るような重症な児は少ないようです。
インフルエンザA:4名
インフルエンザB:1名
ヘルパンギーナ:0名
手足口病:5名
水痘:1名
溶連菌感染症:7名
胃腸炎:4名
伝染性紅斑(りんご病):4名
突発性発疹:1名
ヒトメタニューモウイルス感染症:1名
マイコプラズマ感染症:0名
アデノウイルス感染症:6名
RSウイルス感染症:2名
2月に入り、猛威を振るっていたインフルエンザはやや減少しつつあるようです。昨年12月のインフルエンザの患者様は、12月25日までで20名でしたが、以降急激に増加し、12月31日の休日診療では1日で40名弱のインフルエンザ(全てインフルエンザA)の方が来院されました。1月中は連日数名から10名程度のインフルエンザの患者様がいらっしゃいましたが、1月末以降は徐々に減少に転じている印象を受けております。とは言っても連日新たに発症される患者様は必ずおり、余談を許せる状況ではないものの、ピークは超えつつあるのではと考えております。ただしこれからも寒さと雨の少ない日々が続く可能性があり、寒冷と乾燥を好むインフルエンザウイルスには好都合の環境が続きます。引き続き警戒が必要です。体に負荷をかけたり、疲れがたまると罹患の機会が増えるもの可能性が高いため、折に触れ休息を取られることをお勧めいたします。またのどや鼻の粘膜の乾燥はウイルスの温床となり得ます。普段からうがい、こまめな水分補給、マスクの着用により、のどと鼻の潤いを保つ工夫をされることをお勧めいたします。私どもは仕事柄、一日マスクを着用し、水分補給に心がけ、頻回に手洗いをさせていただいており、多くのインフルエンザ の患者様との接触があっても幸いにも発症には至っておりません。日常生活における地道な手洗い、うがい、マスクの着用などの感染予防策は侮り難く効果がありますので引き続き励行されることをお勧めいたします。インフルエンザの患者様の中には、解熱した後も咳が長引く方が多くいらっしゃいます。1920年代のスペイン風邪(H1N1:いわいるソ連風邪)の流行の際には、死者の1/3程度が合併する肺炎・気管支炎(多くは細菌性)であったと言われております。解熱しても咳が続く場合、ご相談ください。
インフルエンザ以外の感染症では、成人・小児とも下痢・嘔吐を主訴とした胃腸炎が目立ちます。比較的軽症な方から点滴を要する方まで様々です。お腹の不調や吐き気にもご留意ください。インフルエンザ が減少傾向の印象を持つ一方、胃腸炎はやや増加傾向にあるものと考えています。多くはウイルス性胃腸炎と思われます。これも手洗い、うがいなどの身の回りの清潔維持が予防に有効です。
手足口病、溶連菌など通常夏季に多い発熱性疾患、伝染性紅斑(りんご病)などの発熱・疹性の疾患は多くはありませんが絶えることなくお見かけいたします。また幸い乳児のRSウイルス感染症の方は当院ではいらっしゃいませんが、RSウイルスの流行とインフルエンザの流行の時期はほぼ一緒ですのでまた乳児・乳幼児の寝ている間も続く咳は早めにご相談ください。迷惑な話ですが、インフルエンザウイルス以外の病原体も活動を活発化させているようです。くれぐれも体調の変化にはご注意ください。
長期化する咳の中には副鼻腔炎、喘息など、適切な加療によりコントロールが可能なものも少なくありません。咳が1週間を超える咳嗽の長期化を認める場合、年齢を問わず、全身状態良好でも一度ご相談ください。
感染症ではありませんが、昨年の夏は極めて暑く、今年の冬は全体としては暖冬が予想されるためか、残念ながらスギ花粉の大量飛散が予想されています。すでに症状が悪化し、受診されるかたもお見受けいたします。全身状態良好でも、不快な鼻汁の増多、鼻閉、咳などを認める場合、当院に限らず早めにご相談ください。早期の治療が症状の軽減につながる可能性があります。
武蔵野市の市立保育園での感染症報告は以下の通りです。(1月14日~1月26日)
下記疾患以外で、発熱・下痢などの疾患を有する子は必ずしも多くはありません。(1064名中92名)この期間はインフルエンザが大半をしめる一方、他の疾患は比較的少ない、という状況であったものと思われます。
インフルエンザA:100名
インフルエンザB:1名
ヘルパンギーナ:0名
手足口病:5名
水痘:0名
溶連菌感染症:3名
胃腸炎:3名
伝染性紅斑:2名
突発性発疹:0名
ヒトメタニューモウイルス感染症:0名
マイコプラズマ感染症:0名
アデノウイルス感染症:1名
RSウイルス感染症:0名
ヘルペスウイルス感染症:2名
11月の当院におけるインフルエンザの患者様は合計7名でした。11月初旬から中旬にかけて小児が3名、成人が3名でした。小児の3名のうち2名は同じ小学校(学区域の広い私立の小学校)の同じクラスのお子さんで、1名は偶然の外出の際に罹患したと考えられる乳児でした。成人3名は当院の近くにお住まいの方で、おそらく仕事先などで感染されたものと考えられました。11月末日に来院された小学生は、近隣の小学生であり当院周辺での流行がいよいよ始まったか、と思われましたが、幸い12月8日の時点では、インフルエンザの患者さまは2名の私立小学生(兄弟)のみでありこの地域における流行はまだ本格化していないものと考えております。ただし、武蔵野市内での流行の報告は散見されており、大規模な流行はそう遠くないものと考えられます。日常生活における、手洗い、うがい、マスクの着用などの地道な感染予防策は侮り難く効果がありますので励行されることをお勧めいたします。ちなみに当院で9月以降診断させていただいたインフルエンザの患者様は全てインフルエンザAでした。インフルエンザ予防接種は、接種を受けても発症される方は少なくありませんが、脳症の発症を含め、重症化の予防は期待できます。まだ本格化しておりませんので12月に入りましたが、まだ今後予想される大規模な流行には間に合うものとおもわれますので、当院に限らず、接種可能な施設で12月中には接種される事をお勧め致します。
インフルエンザはわずかですが、下痢・嘔吐を主訴とした胃腸炎、手足口病、溶連菌など通常夏季に発熱性疾患、咳嗽や鼻汁を主訴に受診されるかたを中心に当院を受診される患者様は徐々に増えております。また全身状態は良好な鼻炎症状の遷延・長期化する咳嗽などアレルギー性鼻炎、喘息と考えられる方も多くいらっしゃいます。今年は冬の寒さの訪れはゆっくりのようです。まだまだ「季節の変わりめ」の不安定な気候が続きそうです。体調の管理に留意し、可能な限り休息をとるよう心掛けましょう。一方で赤ちゃんたちの大敵であるRSウイルス感染症(細い気管支に炎症を起こしやすく、ゼイゼイする苦しい咳、呼吸困難、発熱を呈し、乳児での入院リスクが高いウイルス感染、主な流行時期は冬季です)の乳児・乳幼児は11月・12月はほぼいらっしゃいませんでした。とはいえRSウイルス感染症の流行とインフルエンザの流行の時期は概ね一致いたしますので、今後インフルエンザの流行の本格化に伴い、RSウイルス感染症も増加する可能性があります。これからも赤ちゃんたちの苦しそうな鼻・咳には要注意です。成人を含め、赤ちゃん以外の年代での咳・鼻の患者様は、肺炎を併発される方も含め、たくさんいらっしゃいます。熱はなくても、ながびく咳、夜間も続く咳を認める方は御相談ください。
武蔵野市の市立保育園での感染症報告は以下の通りです。(11月19日〜12月1日)
下記疾患以外に発熱・下痢などの疾患を有する子は必ずしも多くはありません。(1064名中122名)
インフルエンザA:6名
インフルエンザB:0名
ヘルパンギーナ:0名
手足口病:5名
水痘:0名
溶連菌感染症:7名
胃腸炎:4名
伝染性紅斑:10名
突発性発疹:0名
ヒトメタニューモウイルス感染症:0名
マイコプラズマ感染症:1名
アデノウイルス感染症:0名
RSウイルス感染症:0名
9月末にインフルエンザAのお子さんが一人おりましたが、10月以降11月上旬に至るまで、当院ではインフルエンザの患者様はいらっしゃいませんでした。幸いこの地域ではまだ大規模な流行はないものと考えております。ただし、インフルエンザ検査は陰性ではあるものの、高熱で受診される患者様は次第に増加しております。今後はインフルエンザの患者様も散見されるようになるものと考えております。あくまでも個人的な経験に基づくものではありますが、今年は流行が「早い」とは考えておりません。とは言え、今後の流行に備え、予防接種を受けられることをお勧め致します。ただし今年も昨年同様、少なくとも当院ではインフルエンザワクチンの供給は安定しているとは言えません。当院では、仕入れが確保出来た時点で、可能な人数の接種予約をお受けしている状況です。インフルエンザ予防接種は、接種を受けても発症される方は少なくありませんが、脳症の発症を含め、重症化の予防は確実に期待できます。当院に限らず、接種可能な施設で11月中、遅くとも12月中旬頃までには接種される事をお勧め致します。
インフルエンザの患者様はいらっしゃいませんが、下痢、嘔吐などの胃腸炎症状、咳嗽や鼻汁を主訴に受診されるかたを中心に当院を受診される患者様は徐々に増えております。また全身状態は良好な鼻炎症状の遷延・長期化する咳嗽などアレルギー性鼻炎、喘息と考えられる方も増えてきました。感染症に限らず、樹木や雑草の花粉なども増えているようです。
一方で、手足口病、ヘルパンギーナといった夏風邪(いずれもエンテロウイルス属の感染症)は、例年は秋の深まりとともに急速に減少することがおおいのですが、今年は11月に至ってもまだ日に数名のペースでいらっしゃいます。日によって、また一日の間でも朝夕と日中の寒暖差が認められており、体調を崩しやすい時期です。こまめな手洗い、うがいなどの地道な感染予防対策を励行されることをおすすめいたします。また10月後半から11月にかけて、細菌性腸炎の方が数名いらっしゃいました。秋は様々な食材に巡り会うチャンスですが、一方で食中道のリスクもあるようです。感染経路としては、生肉や生の魚介類を調理した手や、接触した包丁、食器から食中毒菌が拡散し増殖するパターンが多いようです。調理する際にも、適宜手洗される事をおすすめいたします。また長い爪も細菌の温床となりますのでご注意ください。
赤ちゃんたちの大敵であるRSウイルス感染症(細い気管支に炎症を起こしやすく、ゼイゼイする苦しい咳、呼吸困難、発熱を呈し、乳児での入院リスクが高いウイルス感染、主な流行時期は冬季です)の乳児・乳幼児は一時期減少致しましたが、10月後半から増加に転じております。例年はこれから増える傾向があります。その他、肺炎の併発も含め、遷延する咳嗽・発熱の患者様も少なくありません。苦しそうな咳、ながびく咳、夜間も続く咳を認める方は御相談ください。
武蔵野市の市立保育園での感染症報告は以下の通りです。(10月9日〜10月20日)
下記疾患以外に発熱・下痢などの疾患を有する子は必ずしも多くはありません。(1066名中119名)
インフルエンザA:0名
インフルエンザB:0名
ヘルパンギーナ:1名
手足口病:0名
水痘:1名
溶連菌感染症:8名
胃腸炎:3名
伝染性紅斑:2名
突発性発疹:4名
ヒトメタニューモウイルス感染症:0名
マイコプラズマ感染症:1名
アデノウイルス感染症:0名
RSウイルス感染症:1名
感染症流行状況のおしらせ
異例づくしの8月が終わり、9月は「例年どおり」の印象的を持っております。ヘルパンギーナ、手足口病といったいわいる「夏かぜ」が散見され、冬季の増えるRSウイルス等の咳かぜの方々もあり、下痢・嘔吐といった胃腸炎症状を呈する方が時折いらっしゃる、といった状況です。「特定の疾患が多い」といった印象はありません。
一点気になるのは、9月末にインフルエンザAのお子さんがいらしたことです。8月中にも小規模な流行が他地域でありましたが、大きな流行には繋がらなかったようで、海外渡航者などからの局所的な流行と推察されました。ただし当院で診断させていただいたお子さんに最近の海外渡航歴はなく、2学期も始まってかなり経った頃ですので、クラスメートに海外渡航された方もなかったとのことでしたので、おそらく季節性インフルエンザの当院での第一例、と考えております。例年、第一例から6〜8週間で流行が始まり、その後1ヶ月くらいで本格的な流行が訪れる、という印象を持っており、今後の動静が気になるところです。また、高熱やのどの痛みを主訴に受診され、インフルエンザ陰性の患者様が、9月末から10月初めにかけて徐々に増えております。あくまでも個人的な見解ですが、インフルエンザの流行に先行してインフルエンザ以外の熱かぜも散見され、次第にインフルエンザが他の風邪を押しのけて増えていく傾向があるようです。インフルエンザの流行は確実に近づいているものと思われます。
手足口病、ヘルパンギーナといった夏風邪(いずれもエンテロウイルス属の感染症)は、例年は秋の深まりとともに急速に減少することがおおいのですが、今年は9月以降10月になっても、まだ連日数名いらっしゃいます。また胃腸炎症状を呈する患者様もまだ連日のようにいらっしゃいます。冒頭でも述べさせて頂きましたが、多くはありませんが、様々な感染症が認められており、こまめな手洗い、うがいなどの地道な感染予防対策を励行されることをおすすめいたします。初秋は思いの外気温の高い日もあり、意外にも細菌性腸炎のリスクがやや上昇します。感染経路として比較的多いのは、生肉や生の魚介類を調理した手や、接触した包丁、食器から食中毒菌が拡散し増殖するパターンが多いようです。調理する際にも、適宜手洗される事をおすすめいたします。また長い爪も細菌の温床となりますのでご注意ください。
9月下旬から10月上旬にかけて、おおきな台風の接近・上陸が相次いだせいか、咳嗽・鼻汁の悪化で受診される方が増えてきました。気圧や湿度、気温の変化は咳鼻の発症に影響を与えます。加えて赤ちゃんたちの大敵であるRSウイルス感染症(細い気管支に炎症を起こしやすく、ゼイゼイする苦しい咳、呼吸困難、発熱を呈し、乳児での入院リスクが高いウイルス感染、主な流行時期は冬季です)の乳児・乳幼児は一時期ほどの数ではありませんが、まだまだいらっしゃいますし、例年はこれから増える傾向があります。その他、肺炎の併発も含め、遷延する咳嗽・発熱の患者様も少なくありません。苦しそうな咳、ながびく咳、夜間も続く咳を認める方は御相談ください。
武蔵野市の市立保育園での感染症報告は以下の通りです。(9月10日〜9月22日)
下記疾患以外に発熱・下痢などの疾患を有する子は少し増えてきました。(1064名中143名)
インフルエンザA:名
インフルエンザB:0名
ヘルパンギーナ:1名
手足口病:0名
水痘:1名
溶連菌感染症:4名
胃腸炎:6名
伝染性紅斑:2名
突発性発疹:4名
ヒトメタニューモウイルス感染症:0名
マイコプラズマ感染症:0名
アデノウイルス感染症:0名
伝染性膿痂疹:0名
RSウイルス感染症:5名
感染症流行状況のおしらせ
暑中御見舞い申し上げます。
昨今の暑さは過去に例のないものであり、身体的精神的な影響がいかほどのものか、想定しかねるものがあります。30度を超えるような日はなるべく外出や炎天下での運動は避け、水分・塩分・糖分のこまめな摂取を心がけてください。発熱、頭痛、身体の痛み、食欲不振、元気が出ない、など熱中症との関連が疑われる所見を認める場合、ご相談ください。
7月は例年、手足口病、ヘルパンギーナなど、いわいる「夏風邪」が多くなる傾向がありますが、今年は7月中の手足口病の患者様は少なく、ヘルパンギーナの患者様も7月下旬にいたって増加しつつありますが、まだまだ小数であり、異例の夏と考えています。一方で咳嗽を主訴に受診される患者様は多く、赤ちゃんたちの大敵であるRSウイルス感染症(細い気管支に炎症を起こしやすく、ゼイゼイする苦しい咳、呼吸困難、発熱を呈し、乳児での入院リスクが高いウイルス感染、主な流行時期は冬季です)の乳児・乳幼児が連日数名あります。その他、肺炎の併発も含め、遷延する咳嗽・発熱の患者様も少なくありません。苦しそうな咳、ながびく咳を認める方は御相談ください。
7月末、ヘルパンギーナの患者様が警報レベルの増加の傾向にある、との報道がありました。前述しましたが、確かに少し増えているようです。ヘルパンギーナは突然の発熱で発症するエンテロウイルス属(夏風邪のウイルス:エンテロとはもともと「腸管」の意味であり、下痢などお腹の症状を認めることがあります。また鼻汁の増多など呼吸器症状を合併することもあります。手足口病もエンテロウイルス属です。エンテロウイルスは例年数種類が流行しますので、夏の間に数回、ヘルパンギーナや手足口病に罹患することも稀ではありません。免役が獲得される疾患であり、年長者は過去に罹患している可能性が高いため、低年齢の患者様が多い傾向にあります。)の感染症であり、手足口病もこの仲間です。今後は手足口病の発症も増える可能性があります。多くは数日で軽快しますが、口の中の痛みが強く、「飲めない、食べられない」で長期化することもあります。特に今年は熱中症リスクが高いので、水分摂取が不十分と思われる場合、早めに御相談ください。
その他、胃腸炎(下痢・嘔吐)、溶連菌感染症、アレルギー鼻炎症状、喘息の発作で受診される患者様もあとを絶ちません。気候の変動、人々の疲労の蓄積、など様々な要因があるものと思われます。例年にもまして、こまめな水分・栄養分の摂取、休養の心がけてください。
本来は冬に多いはずの乳幼児でのRSウイルス感染症の流行があるのは気になるところです。昨年も夏にRSウイルス感染症が流行し、その後、やはり本来は冬の感染症であるインフルエンザの流行がありました。今年も同じような傾向を認める可能性が懸念されます。夏風邪のみならず、インフルエンザも無視できませんので、夏でも疑わしい方には積極的に検査させていただきます。
武蔵野市の市立保育園での感染症報告は以下の通りです。(7月2日〜7月14日)
病気の子はふえてきました。要注意です。(1065名中220名)
感染症流行状況のおしらせ
6月の初旬は幸いにも広範囲な感染症の流行はなかった模様で、当院を受診される患者様も多くはなく、落ち着いた日々を過ごさせていただきました。受診される患者さまの症状は、咳嗽、鼻汁、発熱、嘔吐、下痢など多岐にわたっておりましたが、前月同様、人数は多くはなく、軽症の方が多い印象がありました。こうした中でも、1歳前後のお子さんの長期化する鼻汁、下痢・軟便、小学生の頃、幼児での溶連菌感染症が挙げられます。こうした患者様が多くなると、しばらくして、ヘルパンギーナ、手足口病などのいわいる「夏風邪」が増加する傾向があり、実際6月も中旬をすぎて乳幼児で手足口病、ヘルパンギーナ、発熱の後皮疹の出現を認める突発性発疹に類似した経過の患者様が連日数名程度いらっしゃる様になりました。受診者全体もやや増加傾向にあります。今月はまださほど「暑い」と感じられる日は多くはないようですが、今年は夏の訪れが早いようです。そろそろ疲れのたまる時期でもあり、引き続き規則正しい生活、早めの休息にご留意ください。少しきになるのは、本来は冬に多いはずの乳幼児でのRSウイルス感染症が散見されることです。昨年も夏にRSウイルス感染症が流行し、その後、やはり本来は冬の感染症であるインフルエンザの流行がありました。今年も同じような傾向を認める可能性が懸念されます。夏風邪のみならず、インフルエンザも無視できませんので、夏でも疑わしい方には積極的に検査させていただきます。熱に注意、です。
当院では現時点で検査はしておりませんが、ヒトメタニューモウイルス(気管支炎や肺炎に進展する傾向を有する気道感染症)などの咳かぜの流行はまだ続いているようです。実際、咳嗽の長期で受診され、レントゲンで肺炎を認める方も散見されます。成人、小児を問わず、長引く咳は一度ご相談ください。また、喘息として経過を診させていただいている患者様は全体としてやや調子を落としておられる印象があります。気温、気圧の変動などの要因に加え、桜の花が早めに咲いたのと同じ様に、花粉症症状と関連した雑草(イネ科、キク科植物など)や、樹木(ハンノキ、カバノキなど)も早目に花をつけているのかもしれません。全身状態は良好でも、鼻汁や喀痰、咳などを自覚する方は早目の受診をおすすめいたします
夏休みを控え、本格的に疲れがでる頃と思われます。可能な限り規則正しい生活(だいたい決まった時間に起きて、寝て、食べるというのが基本です)に心がけ、休養にも留意してください。また地道な手洗い、うがい、マスクの着用は着実な予防効果が期待できますので引き続き励行してください。
武蔵野市の市立保育園での感染症報告は以下の通りです。(6月4日〜6月16日)
幸い病気の子は多くはありませんが、前回とほぼ同様です。(1065名中164名)
感染症流行状況のおしらせ
5月に入り、当院を受診される患者様は減少の傾向にあります。大きく体調良くをくずされる方は、幸いにも少ない状況にあるものと推察しております。受診される患者さまの症状は、咳嗽、鼻汁、発熱、嘔吐、下痢など多岐にわたっておりますが、全体として軽症の方が多い印象があります。やや目立つ傾向にあるのは、一部の小学校での水痘の流行、1歳前後のお子さんの長期化する鼻汁、下痢・軟便、小学生、幼児での溶連菌感染症が挙げられます。水痘の流行は偶発的なものと考えられますが、鼻汁、下痢、溶連菌などは初夏にやや多い疾患であり、こうした患者様が多くなると、しばらくして、いわいる「夏風邪」と言われるヘルパンギーナ、手足口病、突発性発疹と類似した(発熱が数日つづき、下熱するころに皮疹が出現)発熱が増える傾向があります。実際、少数ですが、乳幼児で手足口病、発熱の後皮疹の出現を認める例を認めました。今年は夏の訪れが早いようです。引き続き規則正しい生活、早めの休息にご留意ください。一方で、昨年は7月をピークとして、夏にインフルエンザの流行がありました。今年も同じような傾向を認める可能性が懸念されます。夏風邪のみならず、インフルエンザも無視できませんので、夏でも疑わしい方には積極的に検査させていただきます。熱に注意、です。
当院では現時点で検査はしておりませんが、ヒトメタニューモウイルス(気管支炎や肺炎に進展する傾向を有する気道感染症)による咳かぜの流行はまだ続いているようです。実際、咳嗽の長期で受診され、レントゲンで肺炎を認める方も散見されます。成人、小児を問わず、長引く咳は一度ご相談ください。
花粉症と思われる症状を訴える方は意外に多くいらっしゃいます。また喘息として経過を診させていただいている患者様は全体としてやや調子を落としておられる印象があります。桜の花が早めに咲いたのと同じ様に、花粉症症状と関連した雑草(イネ科、キク科植物など)や、樹木(ハンノキ、カバノキなど)も早目に鼻をつけているのかもしれません。全身状態は良好でも、鼻汁や喀痰、咳などを自覚する方は早目の受診をおすすめいたします
新学期、新年度が始まって数週間が経過し、そろそろ疲れがでる頃と思われます。可能な限り規則正しい生活(だいたい決まった時間に起きて、寝て、食べるというのが基本です)に心がけ、休養にも留意してください。また地道な手洗い、うがい、マスクの着用は着実な予防効果が期待できますので引き続き励行してください。
武蔵野市の市立保育園での感染症報告は以下の通りです。(5月1日〜5月19日)
幸い病気の子は多くはありませんが、前回よりやや増えているようです。(1067名中177名)
4月初旬は当院を受診される患者様は3月に比べ、やや少なくなって参りましたが、中旬以降次第に増加の傾向があるようです。症状としては、鼻汁、咳嗽、のどの痛み、下痢、発熱など多岐にわたっておりますが、鼻汁の増加を訴える乳児・乳幼児、下痢嘔吐などの胃腸炎症状、のどの痛みを訴える成人の方、幼児・学童の溶連菌感染症がやや多いようです。個人的には、「夏に多くなる症状が増えたかな」という印象も持っています。夏に多くなる、疾患といえば、4月半ば以降、手足口病の乳児・乳幼児が数名いらっしゃいました。さらに先日ヘルパンギーナと思われる発熱の乳幼児の方がいらっしゃいました。手足口病もヘルパンギーナも一般的には夏に多い発熱性の疾患であり、そろそろ夏風邪のシーズンが近いのかもしれません。一方で、4月中旬から下旬にかけて、インフルエンザ(A、Bいずれも)の患者様もまだいらっしゃいました。また一般的に冬に多いと言われているRSウイルス陽性の咳嗽・鼻汁の赤ちゃんたちも散見されます。真夏の「風邪」にも真冬の「風邪」にも注意を払わねばならず、改めて身を引き締めて日々診療させていただいております。また当院では積極的に検査はしておりませんが、ヒトメタニューモウイルス(気管支炎や肺炎に進展する傾向を有する咳かぜ)による咳かぜの流行の報告もあります。また成人、小児いずれも肺炎の方も散見されます。長引く咳は一度ご相談ください。
花粉症と思われる症状を訴える方は減少の傾向にありますが、喘息として経過を診させていただいている患者様は全体としてやや調子を落としておられる印象があります。元気でも夜になると咳が増える、軽い運動により咳が増える、といった症状を自覚する場合、一度ご相談ください。
新学期、新年度が始まって数週間が経過し、そろそろ疲れがでる頃と思われます。可能な限り規則正しい生活(だいたい決まった時間に起きて、寝て、食べるというのが基本です)に心がけ、休養にも留意してください。また地道な手洗い、うがい、マスクの着用は着実な予防効果が期待できますので引き続き励行してください。
武蔵野市の市立保育園での感染症報告は以下の通りです。(4月2日〜4月14日)
幸い病気の子は多くないようです。(1062名中147名)
3月上旬から下旬にかけて当院を受診される患者様は増加の傾向にありましたが、高熱や頻回の嘔吐、睡眠を妨げるような咳嗽など、重篤感を伴う患者様は幸いにも少なく、気候の変化や花粉などの影響と思われる軽度の体調不良の方が多くいらっしゃいました。感染症は全体として減少傾向にあるような印象を持っております。とは言っても、簡易検査でインフルエンザ陽性の方もまだまだ確実にいらっしゃいますし、RSウイルス(赤ちゃんたちの苦しい咳、鼻のかぜ)、アデノウイルス(発熱の遷延、結膜炎、胃腸炎など)のお子さんも散見されます。また当院では積極的に検査はしておりませんが、ヒトメタニューモウイルス(気管支炎や肺炎に進展する傾向を有する咳かぜ)による咳風の流行の報告もあります。そのほかにも溶連菌感染症、胃腸炎は後を絶たず、数多くはありませんが、感染症は多岐にわたっております。さらにここ最近は、インフルエンザの簡易検査が陰性の急な発熱の乳幼児が増えています。この傾向は、どちらかといえば夏のよく見られるものであり、「季節の変わり目」を思わせる感染症動向となっているようです。
花粉の飛散はまだまだ多いようで、鼻炎から副鼻腔炎、さらに長引く咳、というパターンで受診される方は多くいらっしゃいます。全ての花粉症は加療の対象とは考えておりませんが、日常生活に不便を感じたり、鼻詰まりや咳で睡眠が寸断されてしまうような場合はご相談ください。
地道な手洗い、うがい、マスクの着用は着実な予防効果が期待できますので引き続き励行してください。また就寝中の鼻、のどの粘膜の乾燥は、インフルエンザのように寒冷と乾燥をこのむウイルスの温床となりますので、違和感はあるかもしれませんが、就寝中のマスクの着用はおすすめです。
気候の急速な変化に加え、年度末、新年度の慌ただしい時期でもあり、疲れの溜まりやすい時期でもあります。規則正しい生活を意識する、適切な休息に留意するなど、少しづつ体をいわたわってください。
武蔵野市の市立保育園での感染症報告は以下の通りです。(3月5日~3月17日)
幸い病気の子は多くないようです。(1069名中146名)
インフルエンザA:10名
インフルエンザB:3名
溶連菌感染症:4名
胃腸炎(ロタを含む):4名
結膜炎:1名
突発性発疹:2名
おたふくかぜ:1名
~インフルエンザはまだまだ注意が必要です~
2月上旬から中旬にかけて、発熱や咳嗽を主訴に受診され、インフルエンザと診断される方はかなり多くなり、本格的な流行と言える状態となりました。簡易検査の結果では、インフルエンザAの方も多くなりましたが、全体としてはインフルエンザBの方が多く、例年の「11月から2月にかけては大規模なインフルエンザAの流行、3月4月にインフルエンザBの小規模な流行」というパターンとは明らかに異なっています。幸い2月20日を過ぎる頃になり、インフルエンザの患者様は急速に減少し、当院を受診される患者様も全体として減少傾向にあります。ところが、ほっとしたのもつかの間、2月27日になり、再びインフルエンザ陽性(A、Bいずれも)の患者様が増えてきました。今年は流行のパターンが例年とは異なるため、引き続き慎重にインフルエンザ流行状況を見守る必要があるようです。さらに例年のパターンではインフルエンザBはむしろ「これから」の可能性もあり、要注意です。発熱をはじめ、咳嗽など、体調の不良を自覚された場合、早めの受診をおすすめいたします。インフルエンザは飛沫感染であり、地道な手洗い、うがい、マスクの着用は着実な予防効果が期待できますので引き続き励行してください。また就寝中の鼻、のどの粘膜の乾燥は、インフルエンザのように寒冷と乾燥をこのむウイルスの温床となりますので、違和感はあるかもしれませんが、就寝中のマスクの着用はおすすめです。寒くなると体温を維持するために多くのエネルギーが必要となります。無理せず、適切な防寒に心がけ、適切な急速、栄養の補給にご留意ください。
その他の感染症では、小児、成人ともウイルス性と思われる胃腸炎が増えています。手洗い、うがいなど地道な予防措置に加え、休養をとりなるべく疲れを貯めないよう努力してみてください。冷えと疲れは禁物です。
個別の疾患でやや多めのものは、前述の胃腸炎に加え、学童・幼児の溶連菌感染症、学童・幼児の気管支炎・肺炎、赤ちゃんたちを中心としたRSウイルス(苦しい鼻、咳、時に熱)感染症などです。また手足口病、アデノウイルス感染症など、例年夏に多い感染症が0歳から2歳くらいまでのお子さんに散見されます。多くはありませんが、水痘、おたふく、りんご病など様々な感染症の患者様も確実にいらっしゃいます。
現在の状況は、インフルエンザの流行に加え、いろいろな感染症が混在する「季節のかわりめのパターン」も加わった、「なんでもあり」のちょっと難しい時期、と考えております。
また花粉症と思われる症状の方も次第に増えてきました。
以上の状況を念頭に、各種症状を自覚された場合、早めの受診をお勧めいたします。
1月中旬になり、発熱を主訴に受診されインフルエンザと診断される方が急速に増えております。簡易検査の結果では、インフルエンザA、インフルエンザBいずれの方もいらっしゃいますが、現時点では明らかにインフルエンザBの方が多く、12月、1月ではインフルエンザAが圧倒的に多い例年のパターンとは異なっております。個人的な印象ではありますが、「急な発熱とともに急速に具合が悪い感じがして節々が痛い」というインフルエンザAによく見られる経過とは異なり、インフルエンザBは小児に多く、進行はAにくらべて緩徐で、発熱のピークもさほど高くない方が比較的多いようです。もちろん「急な発熱・・・」と述べた通りの典型的インフルエンザのパターンのBの方もいらっしゃいますが、報道にもある通り、高熱とは言えないくらいの体温や、咳嗽や胃腸症状でもインフルエンザ陽性となる方も確実にいらっしゃいます。発熱をはじめ、体調の不良を自覚された場合、早めの受診をおすすめいたします。インフルエンザは飛沫感染であり、地道な手洗い、うがい、マスクの着用は着実な予防効果が期待できますので引き続き励行してください。また就寝中の鼻、のどの粘膜の乾燥は、インフルエンザのように寒冷と乾燥をこのむウイルスの温床となりますので、違和感はあるかもしれませんが、就寝中のマスクの着用はおすすめです。寒くなると体温を維持するために多くのエネルギーが必要となります。無理せず、適切な防寒に心がけ、適切な急速、栄養の補給にご留意ください。
その他の感染症では、小児、成人ともウイルス性と思われる胃腸炎が多く見られます。点滴を要する方も日に数名いらっしゃいます。手洗い、うがいなど地道な予防措置に加え、忙しい時期なので難しいかもしれませんが、十分な休養をとりなるべく疲れを貯めないよう努力してみてください。冷えと疲れは禁物です。
一方でインフルエンザ以外のウイルスによるものと思われる急な発熱の患者様も結構いらっしゃいます。インフルエンザAの規模の大きな流行の前には、このような傾向を認めることが多いのが気になるところです。今年は例年以上に寒いようですので例年にまして体調の管理にご留意ください。
個別の疾患でやや多めの印象があるものは、おそらくはノロウイルス性と思われる胃腸炎、学童・幼児の溶連菌感染症、学童・幼児の気管支炎・肺炎、幼児・乳児のアデノウイルス感染症などです。赤ちゃんたちを中心としたRSウイルス(苦しい鼻、咳、時に熱)感染症も一時期減少しましたが、また増えてきました。小さいお子さんの鼻汁・咳嗽で、寝ている間も咳がある、咳や鼻で起きてしまう、ときなどは早めの受診をおすすめいたします。
武蔵野市医師会からの報告によると、1月9日から1月20日までの、武蔵野市内の保育園でのおもな伝染性疾患の発症状況は以下のとおりでした。
発熱・下痢などの風邪症状:105名(他の月の比べるとやや多いですが、昨年12月よりは少なめです。体調不良の多くがインフルエンザとなっておられるようです。)
詳しくは武蔵野市医師会のホームページをご参照ください。
12月後半になり、インフルエンザの患者様が増加傾向にあります。特に12月24日の休日診療(武蔵野市の休日当番医院でした)以降は、連日数名から10名程度のインフルエンザ陽性の方がいらっしゃいます。例年この時期はインフルエンザAが主流ですが、今年はインフルエンザAとインフルエンザBがほぼ同数いらっしゃいます。インフルエンザBがこの時期多いのは異例の展開ですが、インフルエンザAは例年に比べ、増加する時期がやや遅いものの、増加のペースは例年通りであり、大規模な流行の前兆のようにも思えます。幸い学校や幼稚園・保育園などが冬休みとなり、学校での流行が軽減されるため、思いの外患者様の数は多くならない可能性も期待できますが、楽観はできない状況にあるものと考えます。地道な手洗い、うがい、マスクの着用は着実な予防効果が期待できますので引き続き励行してください。また就寝中の鼻、のどの粘膜の乾燥は、インフルエンザのように寒冷と乾燥をこのむウイルスの温床となりますので、違和感はあるかもしれませんが、就寝中のマスクの着用はおすすめです。寒くなると体温を維持するために余計なエネルギーが必要となります。無理せず、適切な防寒に心がけてください。
その他の感染症では、小児、成人ともウイルス性と思われる胃腸炎が多く見られます。点滴を要する方も日に数名いらっしゃいます。手洗い、うがいなど地道な予防措置に加え、忙しい時期なので難しいかもしれませんが、十分な休養をとりなるべく疲れを貯めないよう努力してみてください。冷えと疲れは禁物です。一方でインフルエンザ以外のウイルスによるものと思われる急な発熱の患者様も結構いらっしゃいます。インフルエンザAの規模の大きな流行の前には、このような傾向を認めることが多いのが気になるところです。今年は全国的に予防接種の供給状況が芳しくなく、今年まだ接種しておられない方も多いかと思われますが、本格的な流行はこれから、の可能性もありますのでこの時期からでも接種はおすすめです。
個別の疾患でやや多めの印象があるものは、前述の胃腸炎に加え、学童・幼児の溶連菌感染症、学童・幼児の気管支炎・肺炎、幼児・乳児のアデノウイルスの結膜炎・発熱などです。
赤ちゃんたちを中心としたRSウイルス(苦しい鼻、咳、時に熱)と思われるせきかぜは次第に減少の傾向にありますが、まだ確実にいらっしゃいますので、小さいお子さんの鼻汁・咳嗽で、寝ている間も咳がある、咳や鼻で起きてしまう、ときなどは早めの受診をおすすめいたします。
インフルエンザワクチンの供給状況は、現時点でもまだ良好とはいえませんが、まだ接種されておられない方は、今からでも遅くはありませんので当院を含め、各医療機関にお問い合わせください。残念ながら想定される流行期間は、まだまだ続きます。インフルエンザワクチンは、接種しても3割程度の方が発症する可能性がありますが、脳症や肺炎といった深刻な合併症は回避できると言われています。現在のワクチンには、2種類のインフルエンザA(H1N1:ソ連かぜ、H3N2:香港かぜ)、と2種類のインフルエンザB(山形株とビクトリア株)が含まれ、流行期間は12月頃から4月上旬を想定しております。
武蔵野市医師会からの報告によると、12月11日から12月22日までの、武蔵野市内の保育園でのおもな伝染性疾患の発症状況は以下のとおりでした。
発熱・下痢などの風邪症状:199名(他の月の比べると多いですが、昨年12月よりは少なめです)。
詳しくは武蔵野市医師会のホームページをご参照ください。
11月半ばから12月上旬にかけて、当院を受診される患者様は増加の傾向ありますが、インフルエンザ陽性の患者様は、インフルエンザBが3名(小学生が3名)、インフルエンザAが1名(小学生が1名)であり、例年に比べ少ない、と評価しております。通常この時期は、インフルエンザAが多く、広範かつ急速に拡大する傾向がありますが、今年は、例年3月以降にインフルエンザAよりも規模の小さい流行を認めるインフルエンザBが、この時期に小規模な流行をもたらす異例の展開と考えております。一方でインフルエンザ以外のウイルスによるものと思われる急な発熱の患者様は少しずつ増加しております。インフルエンザAの規模の大きな流行の前には、このような傾向を認めることが多く、個人的にはインフルエンザA流行の兆しと考えております。今年は全国的に予防接種の供給状況が芳しくなく、今年まだ接種しておられない方も多いかと思われますが、本格的な流行はこれから、と思われますのでこの時期からでも接種はおすすめです。さらに規則正しい生活、休養、不運動など体調の管理、手洗い・うがいなどの地道な予防策を一層心がけてください。
個別の疾患でやや多めの印象があるものは、下痢嘔吐などの胃腸炎、学童・幼児の溶連菌感染症、乳児・幼児のRSウイルス感染症をふくむ咳嗽・鼻汁の風邪、学童・幼児の気管支炎・肺炎、幼児・乳児のアデノウイルスの結膜炎・発熱などです。
赤ちゃんたちを中心としたRSウイルス(苦しい鼻、咳、時に熱)は、8月に比べると数は多くありませんが、11月以降も確実にいらっしゃいます。今年8月の流行はやや異例でしたが、RSウイルスは、インフルエンザとほぼ同時期に流行する疾患であり、小さいお子さんの鼻汁・咳嗽で、寝ている間も咳がある、咳や鼻で起きてしまう、ときなどは早めの受診をおすすめいたします。
インフルエンザワクチンの供給状況は、現時点でもまだ良好とはいえませんが、幸いまだ大規模な流行にはいたっていないようです。まだ接種されておられない方は、今からでも遅くはありませんので当院を含め、各医療機関にお問い合わせください。残念ながら想定される流行期間は、まだまだ続きます。インフルエンザワクチンは、接種しても3割程度の方が発症する可能性がありますが、脳症や肺炎といった深刻な合併症は回避できると言われています。現在のワクチンには、2種類のインフルエンザA(H1N1:ソ連かぜ、H3N2:香港かぜ)、と2種類のインフルエンザB(山形株とビクトリア株)が含まれ、流行期間は12月頃から4月上旬を想定しております。
武蔵野市医師会からの報告によると、11月13日から11月25日までの、武蔵野市内の保育園でのおもな伝染性疾患の発症状況は以下のとおりでした。
発熱・下痢などの風邪症状:129名(昨年12月よりは少なめです。病気の子は全体としてはまだ多くはないようです。)
詳しくは武蔵野市医師会のホームページをご参照ください。
10月後半から11月上旬にかけて、当院を受診される患者様は少しずつ増加傾向にありますが、特定の疾患が流行している、という印象はありません。受診される主訴は、発熱、咳嗽、下痢などの腹部症状など多岐にわたっております。急な気温の変化、気圧の変化など天候の変化、夏の疲れ、などが影響しているようです。規則正しい生活、休養、不運動など体調の管理、手洗い・うがいなどの地道な予防策を心がけてください。
個別の疾患でやや多めの印象があるものは、下痢嘔吐などの胃腸炎、学童・幼児の溶連菌感染症、乳児・幼児のRSウイルス感染症をふくむ咳嗽・鼻汁の風邪、学童・幼児の気管支炎・肺炎、幼児・学童の水痘、アデノウイルスの結膜炎・発熱などです。
10月以降、当院ではインフルエンザの患者様は2名のみでした。いずれも単発であり、1名はインフルエンザB(小児)、1名はインフルエンザA(成人)でした。幸いまだ「季節のインフルエンザの流行」はこの地域ではないものと思われます。
赤ちゃんたちを中心としたRSウイルス(苦しい鼻、咳、時に熱)は、8月に比べると数は多くありませんが、10月以降徐々に増えてきています。今年8月の流行はやや異例でしたが、本来RSウイルスは秋から冬に流行する疾患であり、小さいお子さんの鼻汁・咳嗽で、寝ている間も咳がある、咳や鼻で起きてしまう、ときなどは早めの受診をおすすめいたします。
インフルエンザ予防接種は10月15日以降開始しておりますが、報道にもある通り、現時点でもワクチンの供給状況は安定していないようで、当クリニックでは不定期に納入されるワクチンの数に応じて随時ご予約をいただいている状況です。
インフルエンザワクチンは、2種類のインフルエンザA(H1N1:ソ連かぜ、H3N2:香港かぜ)、と2種類のインフルエンザB(山形株とビクトリア株)を対象とし、流行期間は、例年12月頃から4月上旬を想定しております。11月中旬以降供給状況は改善するものと思われます。通常今の時期がインフルエンザ予防接種の至適時期と考えておりますが、今年に関しては、「成人は今年11月、あるいは12月の可能な限り早い時期に、小児の場合は1回目を11月あるいは12月に接種」をおすすめしています。
インフルエンザワクチンは、接種しても3割程度の方が発症する可能性がありますが、脳症や肺炎といった深刻な合併症は回避できると言われています。供給状況が安定していない状況でご迷惑をおかけいたしますが、当クリニックに限らず、他の医療施設にもお問い合わせいただき、一人でも多くの方がインフルエンザワクチン接種を受けられることをお勧めいたします。
武蔵野市医師会からの報告によると、10月16日から10月28日までの、武蔵野市内の保育園でのおもな伝染性疾患の発症状況は以下のとおりでした。
発熱・下痢などの風邪症状:156名(真冬の時期よりは少なめですが、少しずつ増加しています)
詳しくは武蔵野市医師会のホームページをご参照ください。
インフルエンザ予防接種予約中止のページでも触れておりますが、現時点でインフルエンザの大規模な流行の兆しはないようです。当院を受診される患者様のお話では、インフルエンザに罹患された方がいらした、とのことでしたが、幸い7月後半の小規模な流行以降、当クリニックではインフルエンザの患者様はいらっしゃいません。現時点で、特定の疾患の目立った流行はありませんが、RSウイルス陽性の低年齢のお子さん、広い年齢層で長引く咳でお見えになる方、胃腸炎症状の方、など多岐にわたっております。ただ全体としては感染症そのものはやや減少傾向にあるという印象を持っております。とは言っても、季節の影響か、喘息の発作や秋の花粉症と思われる方などは多く、お疲れからか、体調を崩される方も少なくありません。
規則正しい生活、うがい・手洗いなどの地道な予防策を心がけるなど、引き続き体調の管理にご留意ください。
8月の下旬から9月に入り、当院を来院される患者様は減少傾向にあります。感染症に罹患される方の総数が全体として減少してきたものと考えられます。通常8月は医療機関の受診者は他の月に比べて少なくなりますが、今年は月初めのインフルエンザ、そして現在も続くRSウイルス感染症の異例の流行があり、受診される患者様は少なくはありませんでした。気候の不順が続いておりますので、規則正しい生活、適切な休養など体調にはお気をつけください。
武蔵野市周辺のインフルエンザの流行は終息しつつあるようですが、報道にもある通り、東京都内での流行はまだ続いているようです。ご留意ください。
赤ちゃんたちを中心にRSウイルス(苦しい鼻、咳、時に熱)の流行はまだ続いているようです。現在も一日数名のRSウイルス陽性の患者様がいらっしゃいます。8月の流行は異例ですが、9月、10月は例年RSウイルス感染が増加する時期であり、残念ながらRSウイルスは今後も流行を続ける可能性が高いものと考えています、乳児、幼児のしつこい咳・鼻・熱にご注意ください。
インフルエンザ予防接種は10月15日以降開始いたします。今年は供給の不足も懸念されておりますので、昨年並みの数が確保できた時点で予約を開始いたします。おそらく9月下旬以降になるものと思われます。詳細はホームページ、院内の掲示にてお知らせいたします。しばらくお待ちください。
小さい子に限らず、大人でも咳が長期化している方も多くいらっしゃいます。また喘息を発症される方も多いようです。寝ていても続く咳、眠りを妨げる咳が長く続く方は元気でも早めに受診してください。
ウイルス性胃腸炎の流行は沈静化の傾向にあるようですが受診される方は確実にいらっしゃいます。年齢層は多岐にわたり、中には点滴を要する方もいらっしゃいます。肌寒い日と熱中症リスクの日が入り混じる不規則な気候はこれからも続くようです。日頃から休養と水分をこまめに取り、翌日に疲れや不調感を持ち越さないような注意が必要と思われます。また、こまめな手洗いを意識する、食品の衛生管理に配慮するなど、地道な予防策には引き続きご留意されることをお勧めいたします。
手足口・ヘルパンギーナのお子さんは減少傾向にありましたが、ここ数日また増えてきているようです。0歳〜2歳の低年齢のお子さんが中心で、多くは急な発熱で発症します。口腔内の炎症が強く、飲んだり食べたりに支障があり点滴を要することもあります。大半は数日の経過で軽快しますが、なかには1週間近く続く例もあります。ヘルパンギーナ、手足口病はいずれもエンテロウイルス属のウイルスであり、似た性質を持っています。口の中にできる発疹はヘルパンギーナ、手足口病ともほぼ同じです。ヘルパンギーナは口だけ、手足口病はこれに手足(手のひらや足の裏を含む、特に膝から下、肘から先に多く認められます。)及びお尻や背中(口が入り口ならお尻は出口であり、食べ物の通り道の入り口と出口に皮疹を作る傾向があるようです。)に同じような発疹が出現する、という感じです。多くは小さなお子さんですが、成人の患者様も散見されます。「子供の病気」に大人になってから罹患すると重症化する傾向があるようですので、口内炎症状、飲み込む時に喉が痛むような症状をお持ちの方は早期の受診をおすすめいたします。
またヘルパンギーナや手足口病は原因ウイルスが単一ではないため、一つのシーズンで複数回罹患することもあります。ご留意ください。
9月に入って、幼児、学童、成人での溶連菌感染症が増えてきました。喉の痛みを伴う発熱には受診をご検討ください。
武蔵野市医師会からの報告によると、8月7日から8月19日までの、武蔵野市内の保育園でのおもな伝染性疾患の発症状況は以下のとおりでした。
発熱・下痢などの風邪症状:137名(前回は164名、例年の8月よりは多いそうです。)
詳しくは武蔵野市医師会のホームページをご参照ください。
8月の初旬までは、インフルエンザの患者様が散見されましたが、8月も半ばをすぎた現時点では、幸い当院ではインフルエンザ陽性の患者様はいらっしゃらなくなりました。まだまだ警戒は必要ですが、インフルエンザの流行は終息の方向に向かっているような印象があります。
一方で赤ちゃんたちを中心にRSウイルス(苦しい鼻、咳、時に熱)感染は増加の傾向にあるようです。インフルエンザもRSウイルスも基本的には「冬の風邪」であり、真夏の流行は異例のことと評価しております。真夏とは言えない昨今の涼しくて雨がちな天候と関連しているのかもしれません。乳児、幼児のしつこい咳・鼻・熱にもご注意ください。
小さい子に限らず、大人でも咳が長期化している方も多くいらっしゃいます。ご留意ください。また喘息を発症される方も多いようです。寝ていても続く咳、眠りを妨げる咳が長く続く方は元気でも早めに受診してください。
ウイルス性胃腸炎の流行はまだまだ続いているようです。年齢層は多岐にわたり、中には点滴を要する方もいらっしゃいます。ここの8月の中旬は涼しい日が続きましたが、下旬には厳しい残暑が予想されるとのことであり、再び熱中症リスクの日が続く可能性もあります。日頃から休養と水分をこまめに取り、翌日に疲れや不調感を持ち越さないような注意が必要と思われます。また、こまめな手洗いを意識する、食品の衛生管理に配慮するなど、地道な予防策には引き続きご留意されることをお勧めいたします。
手足口・ヘルパンギーナのお子さんがさらに増えて来ました。0歳〜2歳の低年齢のお子さんが中心で、多くは急な発熱で発症します。口腔内の炎症が強く、飲んだり食べたりに支障があり点滴を要することもあります。大半は数日の経過で軽快しますが、なかには1週間近く続く例もあります。ヘルパンギーナ、手足口病はいずれもエンテロウイルス属のウイルスであり、似た性質を持っています。口の中にできる発疹はヘルパンギーナ、手足口病ともほぼ同じです。ヘルパンギーナは口だけ、手足口病はこれに手足(手のひらや足の裏を含む、特に膝から下、肘から先に多く認められます。)及びお尻や背中(口が入り口ならお尻は出口であり、食べ物の通り道の入り口と出口に皮疹を作る傾向があるようです。)に同じような発疹が出現する、という感じです。
エンテロウイルスの「エンテロ」はもともと「腸」の意味であり、下痢や嘔吐といった胃腸炎症状を伴うこともあります。また便の中にもウイルスが排出されます。
感染経路は口腔からの飛沫、感染者の便が想定されます。下痢を伴うような場合には特に便の取り扱いにもご注意ください。
多くは小さなお子さんですが、成人の患者様も散見されます。「子供の病気」に大人になってから罹患すると重症化する傾向があるようですので、口内炎症状、飲み込む時に喉が痛むような症状をお持ちの方は早期の受診をおすすめいたします。
またヘルパンギーナや手足口病は原因ウイルスが単一ではないため、一つのシーズンで複数回罹患することもあります。ご留意ください。
今年は例年の夏に多い疾患(手足口病・ヘルパンギーナ、胃腸炎)に加え。真冬の感染症(インフルエンザ、RSウイルス)もこの時期流しております。例年以上に体調の管理にご留意ください。難しいとは思われますが、規則正しい生活、バランスのとれた食事、十分な睡眠、無理せず休息を意識して取るなど、体を意識した生活がお勧めです。
武蔵野市医師会からの報告によると、7月24日から8月5日までの、武蔵野市内の保育園でのおもな伝染性疾患の発症状況は以下のとおりです。
発熱・下痢などの風邪症状:164名(前回は172名、冬季ほどではありませんが、やや多めです。)
詳しくは武蔵野市医師会のホームページをご参照ください。
前回の短報でもお知らせいたしましたが、インフルエンザの患者様が多発しております。当クリニックでは7月17日の休日診療日に4名(小学生4名)お見えになってからは2名(小学1年生と保育園児)のみですが、当クリニックの北部の地域を中心に、多くの患者様がいらしたそうです。例年にないことであり、注意を要します。幸い8月に入ってからは減少傾向にはあるようですが、手洗い、うがいなど、地道な予防処置を講じるとともに、急なつらい発熱は、真夏の時期ではありますが、インフルエンザの可能性もあることを念頭に、早めの受診をお勧めいたします。
また赤ちゃんたちを中心にRSウイルス(苦しい鼻、咳、時に熱)感染も多発しています。インフルエンザもRSウイルスも基本的には「冬の風邪」であり、真夏の流行は異例のことと評価しております。乳児、幼児のしつこい咳・鼻・熱にもご注意ください。
小さい子に限らず、大人でも咳が長期化している方も多くいらっしゃいます。ご留意ください。また喘息を発症される方も多いようです。寝ていても続く咳、眠りを妨げる咳が長く続く方は元気でも早めに受診してください。
ウイルス性胃腸炎の流行はまだまだ続いているようです。年齢層は多岐にわたり、中には点滴を要する方もいらっしゃいます。暑い日が続きますと、脱水の傾向は数日の経過で徐々に進行し、この状態で胃腸炎ウイルスの暴露を受けた場合、より症状が強く出る傾向があるものと推察されます。
日頃から休養と水分をこまめに取り、翌日に疲れや不調感を持ち越さないような注意が必要と思われます。また、こまめな手洗いを意識する、食品の衛生管理に配慮するなど、地道な予防策には引き続きご留意されることをお勧めいたします。
ヘルパンギーナ、手足口のお子さんがさらに増えて来ました。0歳〜2歳の低年齢のお子さんが中心で、多くは急な発熱で発症します。口腔内の炎症が強く、飲んだり食べたりに支障があり点滴を要することもあります。大半は数日の経過で軽快しますが、なかには1週間近く続く例もあります。ヘルパンギーナ、手足口病はいずれもエンテロウイルス属のウイルスであり、似た性質を持っています。口の中にできる発疹はヘルパンギーナ、手足口病ともほぼ同じです。ヘルパンギーナは口だけ、手足口病はこれに手足(手のひらや足の裏を含む、特に膝から下、肘から先に多く認められます。)及びお尻や背中(口が入り口ならお尻は出口であり、食べ物の通り道の入り口と出口に皮疹を作る傾向があるようです。)に同じような発疹が出現する、という感じです。
エンテロウイルスの「エンテロ」はもともと「腸」の意味であり、下痢や嘔吐といった胃腸炎症状を伴うこともあります。また便の中にもウイルスが排出されます。
感染経路は口腔からの飛沫、感染者の便が想定されます。下痢を伴うような場合には特に便の取り扱いにもご注意ください。
多くは小さなお子さんですが、成人の患者様も散見されます。「子供の病気」に大人になってから罹患すると重症化する傾向があるようですので、口内炎症状、飲み込む時に喉が痛むような症状をお持ちの方は早期の受診をおすすめいたします。
またヘルパンギーナや手足口病は原因ウイルスが単一ではないため、一つのシーズンで複数回罹患することもあります。ご留意ください。
今年は例年の夏に多い疾患(手足口病・ヘルパンギーナ、胃腸炎)に加え。真冬の感染症(インフルエンザ、RSウイルス)もこの時期流しております。例年以上に体調の管理にご留意ください。難しいとは思われますが、規則正しい生活、バランスのとれた食事、十分な睡眠、無理せず休息を意識して取るなど、体を意識した生活がお勧めです。
武蔵野市医師会からの報告によると、7月10日から7月22日までの、武蔵野市内の保育園でのおもな伝染性疾患の発症状況は以下のとおりです。
発熱・下痢などの風邪症状:176名(前回は142名、冬季ほどではありませんが、やや多めです。)
詳しくは武蔵野市医師会のホームページをご参照ください。
まさかのインフルエンザ多発
7月17日の休日診療の際、合計4名の小学生(4年生3名、5年生1名、小学校は武蔵野市内の2つの小学校でした。)からインフルエンザA(迅速検査)が検出されました。沖縄などでは夏にもインフルエンザの流行が認められることが知られており、この時期のインフルエンザは過去にも経験しておりますが、真夏と言える時期に、このような多数のインフルエンザの患者様を診させて頂くのは30年の経験でも初めてです。
幸い当院では、17日の休日診療以降、インフルエンザの患者様はいらっしゃいませんが、他のクリニックでは、当該地域の小学生及びその家族に10名以上のインフルエンザ陽性者があったとのことでした。
また乳児のRSウイルス感染も多発しております。
インフルエンザの流行は一般的には11月から2月くらい、RSウイルスは10月から3月くらい、が一般的な流行期であり、夏での患者様の多発はいずれも異例なことと理解しております。注意を要します。
頭痛や関節痛を伴う発熱ではインフルエンザ、乳児・幼児の苦しそうな咳嗽・鼻汁ではRSウイルスの可能性もあります。
当該の症状を自覚される場合、早めにご相談ください。
胃腸炎症状(下痢、嘔吐)で受診される方は、一日に数名いらっしゃり、引き続き流行はまだまだ続いているようです。年齢層は1歳未満の乳児から成人まで多岐にわたり、中には点滴を要する方もいらっしゃいます。暑い日が続きますと、脱水の傾向は数日の経過で徐々に進行し、この状態で胃腸炎ウイルスの暴露を受けた場合、より症状が強く出る傾向があるものと推察されます。
日頃から休養と水分をこまめに取り、翌日に疲れや不調感を持ち越さないような注意が必要と思われます。また、こまめな手洗いを意識する、食品の衛生管理に配慮するなど、地道な予防策には引き続きご留意されることをお勧めいたします。
ヘルパンギーナ、手足口のお子さんが本格的に増えて来ました。0歳〜2歳の低年齢のお子さんが中心で、多くは急な発熱で発症します。口腔内の炎症が強く、飲んだり食べたりに支障があり点滴を要することもあります。大半は数日の経過で軽快しますが、なかには1週間近く続く例もあります。ヘルパンギーナ、手足口病はいずれもエンテロウイルス属のウイルスであり、似た性質を持っています。口の中にできる発疹はヘルパンギーナ、手足口病ともほぼ同じです。ヘルパンギーナは口だけ、手足口病はこれに手足(手のひらや足の裏を含む、特に膝から下、肘から先に多く認められます。)及びお尻や背中(口が入り口ならお尻は出口であり、食べ物の通り道の入り口と出口に皮疹を作る傾向があるようです。)に同じような発疹が出現する、という感じです。
エンテロウイルスの「エンテロ」はもともと「腸」の意味であり、下痢や嘔吐といった胃腸炎症状を伴うこともあります。また便の中にもウイルスが排出されます。
感染経路は口腔からの飛沫、感染者の便が想定されます。下痢を伴うような場合には特に便の取り扱いにもご注意ください。
多くは小さなお子さんですが、成人の患者様も散見されます。「子供の病気」に大人になってから罹患すると重症化する傾向があるようですので、口内炎症状、飲み込む時に喉が痛むような症状をお持ちの方は早期の受診をおすすめいたします。
またヘルパンギーナや手足口病は原因ウイルスが単一ではないため、一つのシーズンで複数回罹患することもあります。ご留意ください。
例年、梅雨時や夏場は、喘息の傾向のある人は比較的調子の良い時期のはずなのですが、今年はこの時期でも鼻風邪、咳風邪が多いらしく、喘息の発作の方が多く来院されます。また喘息の方以外にも、咳・鼻汁を主訴に受診される方が年齢を問わずいらっしゃいます。さらに、例年はインフルエンザの流行とほぼ同時に増加するRSウイルス感染症の方が週に数名いらっしゃいます。RSウイルスは乳児で特に悪化しやすく、入院される赤ちゃんも少なくない病気です。赤ちゃんたちで、咳や鼻だんだん悪化する場合、早めに受診されることをおすすめします。特に鼻や咳で睡眠が妨げられるような場合は要注意です。赤ちゃんたちに限らず、日に日に悪化する咳や、寝ていても続く咳、目が覚めてしまうような咳がある場合、熱はなくても一度受診されることをお勧めいたします。幼児、学童、成人でも肺炎を合併される方も散見されます。
幼児、学童での溶連菌感染症は一時期よりはだいぶ減ってきました。乳児、幼児でのアデノウイルス感染症(結膜炎が多いようです)は少しづつ増えているようです。
武蔵野市医師会からの報告によると、6月28日から7月8日までの、武蔵野市内の保育園でのおもな伝染性疾患の発症状況は以下のとおりです。
発熱・下痢などの風邪症状:142名(前回は155名、冬季ほどではありませんが、やや多めです。)
詳しくは武蔵野市医師会のホームページをご参照ください。
胃腸炎症状(下痢、嘔吐)で受診される方は、前回の報告の時と同様、一日に数名いらっしゃり、引き続き流行は続いているようです。年齢層は1歳未満の乳児から成人まで多岐にわたり、中には点滴を要する方もいらっしゃいます。暑い日が続きますと、脱水の傾向は数日の経過で徐々に進行し、この状態で胃腸炎ウイルスの暴露を受けた場合、より症状が強く出る傾向があるものと推察されます。
日頃から休養と水分をこまめに取り、翌日に疲れや不調感を持ち越さないような注意が必要と思われます。また、こまめな手洗いを意識する、食品の衛生管理に配慮するなど、地道な予防策には引き続きご留意されることをお勧めいたします。
ヘルパンギーナ、手足口のお子さんが増加傾向にあります。0歳〜2歳の低年齢のお子さんが中心で、多くは急な発熱で発症します。口腔内の炎症が強く、飲んだり食べたりに支障があり点滴を要することもあります。大半は数日の経過で軽快しますが、なかには1週間近く続く例もあります。ヘルパンギーナ、手足口病はいずれもエンテロウイルス属のウイルスであり、似た性質を持っています。口の中にできる発疹はヘルパンギーナ、手足口病ともほぼ同じです。ヘルパンギーナは口だけ、手足口病はこれに手足(手のひらや足の裏を含む、特に膝から下、肘から先に多く認められます。)及びお尻や背中(口が入り口ならお尻は出口であり、食べ物の通り道の入り口と出口に皮疹を作る傾向があるようです。)に同じような発疹が出現する、という感じです。
エンテロウイルスの「エンテロ」はもともと「腸」の意味であり、下痢や嘔吐といった胃腸炎症状を伴うこともあります。また便の中にもウイルスが排出されます。
感染経路は口腔からの飛沫、感染者の便が想定されます。下痢を伴うような場合には特に便の取り扱いにもご注意ください。
多くは小さなお子さんですが、成人の患者様も散見されます。「子供の病気」に大人になってから罹患すると重症化する傾向があるようですので、口内炎症状、飲み込む時に喉が痛むような症状をお持ちの方は早期の受診をおすすめいたします。
またヘルパンギーナや手足口病は原因ウイルスが単一ではないため、一つのシーズンで複数回罹患することもあります。ご留意ください。
鼻汁の増多、咳嗽を主訴に受診される、0歳から2歳くらいのおこさんは7月に入ってもたくさんいらっしゃいます。幸い多くは発熱を伴わず、全身状態は良好ですが、中には咳が悪化するお子さんや、中耳炎などを合併し、発熱を伴うお子さんもいらっしゃいます。なかなか治らないな、と思われる場合、寝ている間に咳をしているような場合、一度ご相談ください。またお子さんのお父さん、お母さんにも同様の鼻汁、咳嗽、のどの痛みを訴えるかたが増えています。手洗い、うがいなどの予防策は有用と思われます。ご注意ください。
その他の感染症では、幼児、学童での溶連菌感染症、乳児、幼児でのアデノウイルス感染症が相変わらず多く、水痘やりんご病のお子さんもいらっしゃるようになりました。
武蔵野市医師会からの報告によると、6月12日から6月24日までの、武蔵野市内の保育園でのおもな伝染性疾患の発症状況は以下のとおりです。
発熱・下痢などの風邪症状:155名(前回は158名、冬季ほどではありませんが、やや多めです。)
詳しくは武蔵野市医師会のホームページをご参照ください。
胃腸炎症状(下痢、嘔吐)で受診される方は、やや減少の傾向にある印象はありますが、まだ一日に数名いらっしゃり、引き続き流行は続いているようです。年齢層は1歳未満の乳児から成人まで多岐にわたり、中には点滴を要する方もいらっしゃいます。暑い日が続きますと、脱水の傾向は数日の経過で徐々に進行し、この状態で胃腸炎ウイルスの暴露を受けた場合、より症状が強く出る傾向があるものと推察されます。
日頃から休養と水分をこまめに取り、翌日に疲れや不調感を持ち越さないような注意が必要と思われます。また、こまめな手洗いを意識する、食品の衛生管理に配慮するなど、地道な予防策には引き続きご留意されることをお勧めいたします。
ヘルパンギーナ、手足口病などのいわいる「夏かぜ」のお子さんが増加傾向にあります。年齢は0歳〜2歳の低年齢のお子さんが多く、急な発熱で発症する例が多く、口腔内の炎症が強く、飲んだり食べたりに支障があり点滴を要することもあります。大半は数日の経過で軽快しますが、なかには1週間近く続く例もあります。また下痢、嘔吐などの胃腸症状を合併したり、発疹が出現するなど、多彩な経過を示す例もあります。
ヘルパンギーナや手足口病は原因ウイルスが単一ではないため、一つのシーズンで複数回罹患することもあります。ご留意ください。
鼻汁の増多、咳嗽を主訴に受診される、0歳から2歳くらいのおこさんは6月に入ってもたくさんいらっしゃいます。幸い多くは発熱を伴わず、全身状態は良好ですが、中には咳が悪化するお子さんや、中耳炎などを合併し、発熱を伴うお子さんもいらっしゃいます。なかなか治らないな、と思われる場合、寝ている間に咳をしているような場合、一度ご相談ください。またお子さんのお父さん、お母さんにも同様の鼻汁、咳嗽、のどの痛みを訴えるかたが増えています。手洗い、うがいなどの予防策は有用と思われます。ご注意ください。
その他の感染症では、幼児、学童での溶連菌感染症、乳児、幼児でのアデノウイルス感染症が相変わらず多く、水痘のお子さんもいらっしゃるようになりました。
武蔵野市医師会からの報告によると、5月29日から6月10日までの、武蔵野市内の保育園でのおもな伝染性疾患の発症状況は以下のとおりです。
発熱・下痢などの風邪症状:158名(前回は168名、冬季ほどではありませんが、やや多めです。)
詳しくは武蔵野市医師会のホームページをご参照ください。
インフルエンザの患者様は5月下旬まではいらっしゃいましたが、6月上旬になり、当院では認められなくなりました。長期間にわたったインフルエンザの流行は、ようやく終息の方向に至ったものと思われます。
胃腸炎症状(下痢、嘔吐)で受診される方は一日に数名いらっしゃり、引き続き多い印象があります。年齢層は1歳未満の乳児から成人まで多岐にわたり、中には点滴を要する方もいらっしゃいます。点滴を要する方は増加の傾向にあり、気温が高く、熱中症リスクの高い日が増えてきたことと関連があるものと考えています。暑い日が続きますと、脱水の傾向は数日の経過で徐々に進行し、この状態で胃腸炎ウイルスの暴露を受けた場合、より症状が強く出る傾向があるものと推察されます。
日頃から休養と水分をこまめに取り、翌日に疲れや不調感を持ち越さないような注意が必要と思われます。また、こまめな手洗いを意識する、食品の衛生管理に配慮するなど、地道な予防策には引き続きご留意されることをお勧めいたします。
鼻汁の増多、咳嗽を主訴に受診される、0歳から2歳くらいのおこさんは5月下旬から6月に入ってもたくさんいらっしゃいます。幸い多くは発熱を伴わず、全身状態は良好ですが、中には咳が悪化するお子さんや、中耳炎などを合併し、発熱を伴うお子さんもいらっしゃいます。なかなか治らないな、と思われる場合、寝ている間に咳をしているような場合、一度ご相談ください。またお子さんのお父さん、お母さんにも同様の鼻汁、咳嗽、のどの痛みを訴えるかたが増えています。手洗い、うがいなどの予防策は有用と思われます。ご注意ください。
その他の感染症では、幼児、学童での溶連菌感染症、乳児、幼児でのアデノウイルス感染症が増加の傾向にあります。またヘルパンギーナ、手足口病などの夏風邪系の疾患も散見されます。ご留意ください。
武蔵野市医師会からの報告によると、5月15日から5月27日までの、武蔵野市内の保育園でのおもな伝染性疾患の発症状況は以下のとおりです。
発熱・下痢などの風邪症状:168名(前回は98名、冬季ほどではありませんが、やや多めです。)
詳しくは武蔵野市医師会のホームページをご参照ください。
5月になりましたが、今年はまだインフルエンザの患者様がいらっしゃいます。当院では5月上旬にインフルエンザBが2名、インフルエンザAが1名、5月中旬にインフルエンザBが1名いらっしゃいました。例年では認められない現象であり、今後も慎重に動向を見守る必要がありそうです。インフルエンザはまだ収束してはいません。引き続き手洗い、うがいなど地道な予防策にご留意ください。
インフルエンザの流行中にはRSウイルス(赤ちゃんの重症化する咳風邪)も流行する傾向があります。赤ちゃんの苦しそうな咳は早めにご相談ください。
胃腸炎症状(下痢、嘔吐)で受診される方は一日に数名いらっしゃり、引き続き多い印象があります。ウイルス性胃腸炎の根強い流行は続いているようです。新年度に伴う環境の変化気候の不安定などが関与しているものと思われます。適切な休息をとる、こまめな手洗いを意識する、食品の衛生管理に配慮するなど、地道な予防策に引き続きご留意されることをお勧めいたします。
例年にはない現象ですが、4月の後半にロタウイルスによる胃腸炎の増加が認められたとの報告がありました。詳細を見ると、重症化(入院を要する)しているのは幼児が中心で、通常は重症化しやすいと考えられている1歳未満の乳児は罹患数も少なく、軽症で経過する例が多いようです。最近の乳児はロタウイルスワクチンを受けている子が多くなっておることとの関連があるかもしれません。
鼻汁の増多、咳嗽を主訴に受診される、0歳から2歳くらいのおこさんは5月に入ってもたくさんいらっしゃいます。幸い多くは発熱を伴わず、全身状態は良好ですが、中には咳が悪化するお子さんや、中耳炎などを合併し、発熱を伴うお子さんもいらっしゃいます。なかなか治らないな、と思われる場合、寝ている間に咳をしているような場合、一度ご相談ください。またお子さんのお父さん、お母さんにも同様の鼻汁、咳嗽、のどの痛みを訴えるかたが増えています。手洗い、うがいなどの予防策は有用と思われます。ご注意ください。
その他の感染症では、溶連菌感染症、アデノウイルス感染症などが散見されます。春先は気温・気圧の変化が大きく、疲れのたまりやすい時期でもあり、様々の感染症が徐々に増えているような印象があります。規則正しい生活、適切な休息など、体調の管理にご留意ください。
武蔵野市医師会からの報告によると、5月1日から5月13日までの、武蔵野市内の保育園でのおもな伝染性疾患の発症状況は以下のとおりです。
発熱・下痢などの風邪症状:98名(前回は111名、必ずしも多くはありません。受診者の多かった昨年末は250名弱でした。)
詳しくは武蔵野市医師会のホームページをご参照ください。
4月に入ってからインフルエンザの患者様は週に数名となり、インフルエンザの流行はようやく終息に至ったかと思われましたが、新学期が始まり、再びインフルエンザの患者様が増加傾向に転じた印象があります。この時期のインフルエンザはB型インフルエンザが例年多いのですが、インフルエンザAの患者様もいらっしゃいます。例年とは明らかに異なる傾向であり、今後も注意深く流行の推移を見守る必要があるようです。引き続き手洗い、うがいなど地道な予防策にご留意ください。異例のことではありますが、インフルエンザはまだまだ流行の状況にあるものと考えています。
胃腸炎症状(下痢、嘔吐)で受診される方は一日に数名いらっしゃり、増加の傾向を認めます。ウイルス性胃腸炎の根強い流行は続いているようです。新年度に伴う環境の変化気候の不安定などが関与しているものと思われます。適切な休息をとる、こまめな手洗いを意識する、食品の衛生管理に配慮するなど、地道な予防策に引き続きご留意されることをお勧めいたします。
4月に入り、鼻汁の増多、咳嗽を主訴に受診される、0歳から2歳くらいのおこさんが増えています。多くは発熱を伴わず、全身状態は良好ですが、中には咳が悪化するお子さんや、中耳炎などを合併し、発熱を伴うお子さんもいらっしゃいます。なかなか治らないな、と思われる場合、寝ている間に咳をしているような場合、一度ご相談ください。またお子さんのお父さん、お母さんにも同様の鼻汁、咳嗽、のどの痛みを訴えるかたが増えています。手洗い、うがいなどの予防策は有用と思われます。ご注意ください。
その他の感染症では、溶連菌感染症、アデノウイルス感染症、水痘などが散見されます。春先は気温・気圧の変化が大きく、疲れのたまりやすい時期でもあり、様々の感染症が少しづつ増えているような印象があります。規則正しい生活、適切な休息など、体調の管理にご留意ください。
武蔵野市医師会からの報告によると、4月3日から4月15日までの、武蔵野市内の保育園でのおもな伝染性疾患の発症状況は以下のとおりです。
発熱・下痢などの風邪症状:111名(前回は120名、必ずしも多くはありません。受診者の多かった昨年末は250名弱でした。)
詳しくは武蔵野市医師会のホームページをご参照ください。
3月下旬にはインフルエンザの患者様は1日に1〜2名程度いらっしゃいましたが、4月に入ってからは週に数名となり、インフルエンザの流行はようやく終わりに近づいた印象です。患者様の数も春休みのせいか、少なめとなっております。ただしインフルエンザ(特にインフルエンザB)の患者様は、幼児・学童を中心にまだ確実にいらっしゃいます。新学期が始まり、環境の変化や疲れなどにより小規模な流行が再燃する可能性もありますので、引き続き手洗い、うがいなど地道な予防策にご留意ください。大流行ではありませんが、まだまだ流行の状況にあるものと考えています。
胃腸炎症状(下痢、嘔吐)で受診される方は一日に数名いらっしゃり、ウイルス性胃腸炎の根強い流行は続いているようです。新年度に伴う環境の変化気候の不安定などが関与しているものと思われます。適切な休息をとる、こまめな手洗いを意識する、食品の衛生管理に配慮するなど、地道な予防策に引き続きご留意されることをお勧めいたします。
三月下旬には、一般的に夏風邪と言われるヘルパンギーナ、手足口病が、1歳前後のお子さんを中心に散見されていましたが、4月に入り、この数は徐々に増加しており、年齢層も拡大しているようです。先日も幼児、成人の手足口病の患者様がいらっしゃいました。夏風邪はエンテロウイルスに関連するものが多く、エンテロウイルスはもともと胃腸炎症状を呈するウイルスでもあり、ウイルス性胃腸炎の静かな流行との関連があるかもしれません。
1歳未満のお子さんから成人に至るまで、咳、鼻の症状でお見えになる方はまだまだいらっしゃいます。花粉の影響も考えられますが、副鼻腔炎、気管支炎、肺炎などを合併しておられる方もいらっしゃいます。1週間程度続く咳・鼻、特に睡眠に支障のある咳・鼻が続く場合、一度ご相談ください。
武蔵野市医師会からの報告によると、3月21日から4月1日までの、武蔵野市内の保育園でのおもな伝染性疾患の発症状況は以下のとおりです。
発熱・下痢などの風邪症状:120名(前回は96名、必ずしも多くはありません。受診者の多かった昨年末は250名弱でした。)
詳しくは武蔵野市医師会のホームページをご参照ください。
3月上旬から下旬にかけて、当院を受診されたインフルエンザの患者様は、前回の報告時とほぼ同様で、1日に1〜2名程度いらっしゃいます。大流行ではありませんが、まだまだ流行の状況にあるものと考えています。インフルエンザの内訳は、今月半ばまでは、B型が少しずつ上昇し、A型は明らかに減少しておりましたが、3月下旬に入り、A型の患者様が数名いらっしゃいました。今後しばらくは、A型、B型いずれも、大規模ではないものの、流行は続く可能性が高いものと考えております。
依然、インフルエンザに対する注意は必要と思われます。引き続き手洗いや、マスクの着用といった地道な予防策を続けられることをお勧めいたします。
胃腸炎症状(下痢、嘔吐)で受診される方は3月に入り少しずつ増加しております。ほとんどがウイルス性胃腸炎と思われますが、嘔吐が数日遷延し、点滴を要する方もいらっしゃいました。
ウイルス性胃腸炎はまだまだ根強く流行が続いており、流行の規模も大きくなっている印象はあります。年度末のお忙しい時期に加え、寒暖の差が大きい日が多く、流行に関与しているものと思われます。適切な休息をとる、こまめな手洗いを意識する、食品の衛生管理に配慮するなど、地道な予防策に引き続きご留意されることをお勧めいたします。
1歳未満のお子さんから成人に至るまで、咳、鼻の症状でお見えになる方は、前回ご報告の頃に比べ、さらに増加傾向にあります。花粉の影響も考えられますが、副鼻腔炎、気管支炎、肺炎などを合併しておられる方もいらっしゃいます。1週間程度続く咳・鼻、特に睡眠に支障のある咳・鼻が続く場合、一度ご相談ください。
その他の感染症では、幼児、学童での溶連菌感染症が散見されます。また、一般的には夏風邪と言われるヘルパンギーナ、手足口病が、1歳前後のお子さんを中心にいらっしゃいます。
武蔵野市医師会からの報告によると、3月6日から3月18日までの、武蔵野市内の保育園でのおもな伝染性疾患の発症状況は以下のとおりです。
発熱・下痢などの風邪症状:96名(必ずしも多くはありません。受診者の多かった昨年末は250名弱でした。)
詳しくは武蔵野市医師会のホームページをご参照ください。
2月中旬から下旬にかけて、当院を受診されるインフルエンザAの患者様は減少傾向にあり、インフルエンザAの流行は収束したかのようみえましたが、3月上旬になり、多くはありませんが、インフルエンザAの患者様が散見されるようになりました。インフルエンザBは、当院では昨年秋から2月中旬にかけて2名のみでしたが、2月中旬以降は週に数名認められるようになり、インフルエンザBの流行が始まりつつあるものと考えております。インフルエンザの流行は、規模は大きくありませんが、A、Bともまだ持続している状況と考えております。依然、インフルエンザに対する注意は必要と思われます。
引き続き手洗いや、マスクの着用といった地道な予防策を続けられることをお勧めいたします。
胃腸炎症状(下痢、嘔吐)で受診される方は多くはありませんが、週に数名はいらっしゃいます。ほとんどがウイルス性胃腸炎と思われますが、嘔吐が数日遷延し、点滴を要するお子さんもいらっしゃいました。
ウイルス性胃腸炎はまだまだ根強く流行が続いているようです。適切な休息をとる、こまめな手洗いを意識する、食品の衛生管理に配慮するなど、地道な予防策に引き続きご留意されることをお勧めいたします。
1歳未満のお子さんから成人に至るまで、咳、鼻の症状でお見えになる方は、前回ご報告の頃に比べ、さらに増加傾向にあります。花粉の影響も考えられますが、副鼻腔炎、気管支炎、肺炎などを合併しておられる方もいらっしゃいます。1週間程度続く咳・鼻、特に睡眠に支障のある咳・鼻が続く場合、一度ご相談ください。
その他の感染症では、幼児、学童での溶連菌感染症が散見されます。また手足口病(通常は夏に流行)と思われる患者様が小児、成人ともいらっしゃいました。ご注意ください。
武蔵野市医師会からの報告によると、2月20日から3月4日までの、武蔵野市内の保育園でのおもな伝染性疾患の発症状況は以下のとおりです。
発熱・下痢などの風邪症状:89名(必ずしも多くはありません。1月、2月とも100名前後でした。受診者の多かった昨年末は250名弱でした。)
詳しくは武蔵野市医師会のホームページをご参照ください。
2月中旬以降、当院を受診される患者様は今月当初と同様で、特に増加しているという印象はありません。インフルエンザ(主にインフルエンザA)の患者様は初旬から中旬にかけて一時期減し、懸念されたこの地域での本格的な流行には至らなかった、かの印象を受けましたが、下旬になり、乳児を含む低年齢のお子さんも含めて、また少し増加に転じております。依然、インフルエンザに対する注意は必要と思われます。
引き続き手洗いや、マスクの着用といった地道な予防策を続けられることをお勧めいたします。
2月上旬から中旬にかけて、胃腸炎症状(下痢、嘔吐)で受診される方がやや増加いたしましたが、下旬にかけて減少の傾向にあります。とは言っても胃腸炎症状の患者様は連日のようにいらしており、引き続き注意を要します。年末年始に多かった胃腸炎は、嘔吐中心で比較的短期間で軽快される患者様が中心で、1月中旬には減少しましたが、今月に入って再び増加傾向にある胃腸炎の症状は、嘔吐・下痢とも数日にわたる例が多いようです。
適切な休息をとる、こまめな手洗いを意識する、食品の衛生管理に配慮するなど、地道な予防策に引き続きご留意されることをお勧めいたします。
1歳未満のお子さんから成人に至るまで、咳、鼻の症状でお見えになる方が増加傾向にあります。花粉の影響も考えられますが、副鼻腔炎、気管支炎、肺炎などを合併しておられる方もいらっしゃいます。1週間程度続く咳・鼻、特に睡眠に支障のある咳・鼻が続く場合、一度ご相談ください。
その他の感染症では、溶連菌感染症、おたふくかぜの方は減少傾向にありますが、まだいらっしゃいます。
武蔵野市医師会からの報告によると、2月6日から2月18日までの、武蔵野市内の保育園でのおもな伝染性疾患の発症状況は以下のとおりです。
発熱・下痢などの風邪症状:100名(必ずしも多くはありません。前回は107名でした。受診者の多かった昨年末は250名弱でした。)
詳しくは武蔵野市医師会のホームページをご参照ください。
2月初旬、当院を受診される患者様は、前月下旬と同じくらいで、増加している、という印象はありませんが、インフルエンザAの患者様の比率は少しずつ上昇しております。当院周辺の地域でもインフルエンザの流行が本格化しつつある、という印象を持っています。また当院では、乳児を含む低年齢のお子さんでのインフルエンザAが増加しています。これらのお子さんの中には保育園や幼稚園に通っておられないかたも含まれており、おそらく地域全体としてウイルスの量が増加傾向にあるものと思われます。
引き続き手洗いや、マスクの着用といった地道な予防策を続けられることをお勧めいたします。
年末年始に多かった胃腸炎は、嘔吐中心で比較的短期間で軽快される患者様が中心で、1月中旬には減少しましたが、今月に入って再び増加傾向にある胃腸炎の症状は、嘔吐・下痢とも数日にわたる例が多いようです。またしばらく前に胃腸炎に罹患された方が再受診される例もあり、別なウイルスが関与しているような印象があります。
適切な休息をとる、こまめな手洗いを意識する、食品の衛生管理に配慮するなど、地道な予防策に引き続きご留意されることをお勧めいたします。
このほかの感染症では、1歳未満のお子さんのRSウイルス感染症(呼吸苦を伴う咳嗽鼻汁)、1歳前後のお子さんのアデノウイルス感染症(遷延する高熱)の患者様は引き続きいらっしゃいます。またインフルエンザ迅速検査は陰性で、臨床的にもインフルエンザの典型的な様相を呈さない発熱の患者様もいらっしゃいます。また幼児以上の年齢のお子さんの溶連菌感染症の方も散見されます。鼻水、鼻詰まりといった花粉症と考えらえれる患者様も年齢を問わずいらっしゃるようになりました。また長期化する咳嗽で受診される方も依然としていらっしゃり、中には肺炎を認める方、喘息の治療が有効な方も少なくありません。元気でも鼻汁・咳嗽の症状が遷延する場合、一度ご相談ください。
武蔵野市医師会からの報告によると、1月23日から2月4日までの、武蔵野市内の保育園でのおもな伝染性疾患の発症状況は以下のとおりです。
発熱・下痢などの風邪症状:107名(必ずしも多くはありません。昨年末は250名弱でした。)
詳しくは武蔵野市医師会のホームページをご参照ください。
1月初旬、中旬は当クリニックを受診される患者様は、年末年始に比べ減少しておりましたが、下旬にはいり、インフルエンザを中心に患者様は増加傾向に転じております。
報道にもあるように、インフルエンザ(特にインフルエンザA)は流行状態にあるものと思われます。ただし、「爆発的な流行」という状態でなはなく、武蔵野市その周辺では、「増加しつつある状態」と評価しております。今後とも手洗い、マスクの着用、うがいなど地道な標準的予防法を続けてください。
ウイルス性胃腸炎と考えられる、嘔吐・下痢の患者様は年末年始には多数お見えになりましたが、冬休みをさかいにかなり減少いたしました。これは下記の武蔵野市内の保育園の傾向と同様です。ただし、1月下旬になり再び増加に転じております。引き続き胃腸炎にもご注意ください。
インフルエンザ以外の感染症としては、1歳未満のお子さんのRSウイルス感染症(呼吸苦を伴う咳嗽鼻汁)、1歳前後のお子さんのアデノウイルス感染症(遷延する高熱)の患者様がいらっしゃるようになりました。またインフルエンザ迅速検査は陰性で、臨床的にもインフルエンザの典型的な様相を呈さない発熱の患者様もいらっしゃいます。
インフルエンザが広範囲に流行する時、こうしたインフルエンザ以外のウイルス感染症も増加に転じることがあり、インフルエンザの広範な流行の兆候とも考えられます。
繰り返しになりますが、手洗いの励行、マスクの着用、うがいの励行といった標準的予防法を継続し、適切な休養をとり、のど鼻の乾燥にご注意ください。
武蔵野市医師会からの報告によると、1月10日から1月21日までの、武蔵野市内の保育園でのおもな伝染性疾患の発症状況は以下のとおりです。
詳しくは武蔵野市医師会のホームページをご参照ください。
インフルエンザ(インフルエンザA)の患者様は減少していますが、確実にいらっしゃいます。引き続き要注意の状態です。
ウイルス性胃腸炎の患者様もまだまだいらっしゃいますが、明らかに減少傾向にあります。
年末年始は当院でもインフルエンザ(インフルエンザA)の患者様が連日多数いらっしゃいました。十二月中旬までは小学生以上が中心でしたが、現在は乳児も含め、幅広い年齢層に拡大しております。
ただしお正月休み明けは、学校・保育園、幼稚園での流行が減少するため、患者様はすくなくなっています。保育園児で、発熱・下痢などのかぜ症状を有する児も86名と前回(248名)にくらべ激減しています。
とはいっても、少数ではありますが、年齢層を問わずインフルエンザの患者様は連日数名確実にいらっしゃいます。学校、保育園、幼稚園がはじまってしばらくすると、感染者の再上昇が洋装されます。引き続きまめな手洗い、マスクの着用など、地味ですが確実な予防策を継続してください。
また、現象傾向にはありますが、溶連菌感染症、おたふくかぜの患者様も散見されます。
武蔵野市医師会からの報告によると、12月26日から1月7日までの、武蔵野市内の保育園でのおもな伝染性疾患の発症状況は以下のとおりです。
詳しくは武蔵野市医師会のホームページをご参照ください。
マイコプラズマ感染症の報告は減少傾向にありますが、長引く咳で受診され、レントゲンで肺炎と診断される患者様はまだいらっしゃいます。
元気でも、1週間以上続く咳は、年齢に関わらず一度ご相談ください。
インフルエンザは寒冷と乾燥を好むと言われています。インフルエンザの侵入門戸である、鼻、のどの粘膜の暖かさと湿り気を維持することは有効な予防方法です。
マスクの着用は、手軽な粘膜の保温、保湿の手段です。寒くて乾燥した夜は、少々煩わしかもしれませんが、就眠時にマスクを着用されるのもおすすめな予防手段の一つです。
インフルエンザ(インフルエンザA)の患者様が多くなりました。
ウイルス性胃腸炎の患者様も多くお見えになります。
これらの感染症は明らかな流行状態にあるものと思われます。
年末年始、当院でもインフルエンザ(インフルエンザA)の患者様が連日多数いらっしゃるようになりました。十二月中旬までは小学生以上が中心でしたが、現在は乳児も含め、幅広い年齢層に拡大しております。
まめな手洗い、マスクの着用は予防に有効です。ご留意ください。
以前ほどではありませんが、ウイルス性胃腸炎と思われる、嘔吐、下痢の患者様も多くお見えになっており、未だに流行の状況にあるものと考えております。
また、現象傾向にはありますが、溶連菌感染症、おたふくかぜの患者様も散見されます。
お正月休みは、「広範囲な学級閉鎖」のようなもので、一時的に感染者の減少が期待できますが、新学期が始まりますと、罹患者は再増加するものと思われます。ご注意ください。
武蔵野市医師会からの報告によると、12月12日から12月24日までの、武蔵野市内の保育園でのおもな伝染性疾患の発症状況は以下のとおりです。
詳しくは武蔵野市医師会のホームページをご参照ください。
マイコプラズマ感染症の報告は減少傾向にありますが、長引く咳で受診され、レントゲンで肺炎と診断される患者様はまだいらっしゃいます。
元気でも、1週間以上続く咳は、年齢に関わらず一度ご相談ください。
インフルエンザは寒冷と乾燥を好むと言われています。インフルエンザの侵入門戸である、鼻、のどの粘膜の暖かさと湿り気を維持することは有効な予防方法です。
マスクの着用は、手軽な粘膜の保温、保湿の手段です。寒くて乾燥した夜は、少々煩わしかもしれませんが、就眠時にマスクを着用されるのもおすすめな予防手段の一つです。
ウイルス性胃腸炎、インフルエンザの患者様が多くなりました。
インフルエンザによるものと思われる、武蔵野市内の小学校での学級閉鎖の報告も増えております。
当院でもインフルエンザ(インフルエンザA)の患者様が小学生を中心に連日いらっしゃるようになりました。流行の状況にある、と考えております。
まめな手洗い、マスクの着用は予防に有効です。ご留意ください。
ウイルス性胃腸炎と思われる、嘔吐、下痢の患者様も多くお見えになっており、流行の状況にあるものと考えております。
また、溶連菌感染症、おたふくかぜの患者様も連日のようにいらっしゃいます。
武蔵野市医師会からの報告によると、11月28日から12月10日までの、武蔵野市内の保育園でのおもな伝染性疾患の発症状況は以下のとおりです。
詳しくは武蔵野市医師会のホームページをご参照ください。
学童でのマイコプラズマ感染症の報告は減少傾向にありますが、長引く咳で受診され、レントゲンで肺炎と診断される患者様はまだ多くいらっしゃいます。
減少傾向にはありますが、乳児のRSウイルスは当院でもまだ数名の患者様がおり、いまだに要注意の状況にある、と考えています。
元気でも、1週間以上続く咳は、年齢に関わらず一度ご相談ください。
インフルエンザは寒冷と乾燥を好むと言われています。インフルエンザの侵入門戸である、鼻、のどの粘膜の暖かさと湿り気を維持することは有効な予防方法です。
マスクの着用は、手軽な粘膜の保温、保湿の手段です。寒くて乾燥した夜は、少々煩わしかもしれませんが、就眠時にマスクを着用されるのもおすすめな予防手段の一つです。
12月6日に武蔵野市医師会から連絡があり、インフルエンザ様疾患により、武蔵野市内の小学校で、2クラスの学級閉鎖が施行されることが確認されました。インフルエンザの本格的な流行の兆しとも考えられます。こまめな手洗い、うがい、マスクの着用は有効です。適切な休養をとることも大事です。ご注意ください。
マスクの着用により、手軽にのど、はなの粘膜の加温・加湿効果が得られます。インフルエンザは寒冷、乾燥を好むと言われておりますので、のど、はなの粘膜の加温加湿は有効な予防手段となり得ます。暖房、加湿器のよる室内の加温加湿には限界があります。寝る時にマスクを着用すると、就眠中でも予防効果が期待できます。やや煩わしいですが、乾燥した寒い部屋で寝るときは、マスクを着用して就寝されることをおすすめいたします。
私(院長)も実行しており、医師として勤務を開始して28年、インフルエンザに罹患したのは、一度だけでした。参考までに。
当院でもインフルエンザ(インフルエンザA)の患者様がいらっしゃいました。
インフルエンザは流行の兆しがあるようです。
まめな手洗い、マスクの着用は有効です。ご留意ください。
武蔵野市医師会からの報告によると、10月31日から11月12日までの、武蔵野市内の保育園でのおもな伝染性疾患の発症状況は以下のとおりです。
詳しくは武蔵野市医師会のホームページをご参照ください。
学童でのマイコプラズマ感染症の報告は減少傾向にありますが、インフルエンザの患者様は増加の傾向にあるようです。またおたふくかぜ、溶連菌感染症、ウイルス性と思われる胃腸炎の患者様は増加の傾向にあります。
当院では、11月中に4名のインフルエンザ陽性の患者様がいらっしゃいました。また急な発熱により受診され、インフルエンザ検査を施行する患者様も増加傾向にあります。ただし陽性者はすくなく、インフルエンザに関しては、「発症者はいるが、本格的な流行状況にははない」と評価しております。
個人的な経験では、このような状況のあとインフルエンザ陽性の患者様がおおくなる年が多く、注意を要するものと考えております。
減少傾向にはありますが、乳児のRSウイルスは当院でもまだ数名の患者様がおり、いまだに流行状況にある、と考えています。
溶連菌感染症の患者様はかわらずお見えになっており、小規模な流行状況にあるものと評価しておりますが。
また成人、小児とも、嘔吐、下痢などの胃腸炎症状を呈して受診されるかたが増加傾向にあり、ウイルス性胃腸炎は流行の状況にあるものと考えております。
地道に手洗いし、適切とおもわれる休養をとられることをおすすめいたします。
マイコプラズマ感染症をふくめ、肺炎と診断される患者様は少数ですが確実にいらっしゃいます。1週間以上続く咳は一度ご相談ください。
特定の感染症ではありませんが、発熱や咳嗽、胃腸症状などで受診される患者様は徐々に増加する傾向にあります。寒暖の差、疲労の蓄積などにご注意ください。
武蔵野市医師会からの報告によると、10月31日から11月12日までの、武蔵野市内の保育園でのおもな伝染性疾患の発症状況は以下のとおりです。
詳しくは武蔵野市医師会のホームページをご参照ください。
学童でのマイコプラズマ感染症の報告は減少傾向にありますが、インフルエンザの流行の情報が散見されるようになりました。
当院ではインフルエンザ陽性の患者様はまだおりません。インフルエンザに関しては、「発症者はいるが、憂慮すべき流行はない」という状況と評価しております。ただしインフルエンザは陰性であるものの、急な発熱を主訴に受診される患者様は増加傾向にあります。
個人的な経験では、このような状況のあとインフルエンザ陽性の患者様がおおくなる年が多く、注意を要するものと考えております。
減少傾向にはありますが、乳児のRSウイルスは当院でもまだ数名の患者様がおり、いまだに流行状況にある、と考えています。
溶連菌感染症の患者様はかわらずお見えになっており、小規模な流行状況にあるものと評価しておりますが。
また当院の傾向としては、成人、小児とも、嘔吐、下痢などの胃腸炎症状を呈して受診されるかたが増加傾向にあり、ウイルス性胃腸炎は小規模ですが流行の状況にあるものと考えております。
マイコプラズマ肺炎と考えられる肺炎の患者様は、先月はやや減少傾向にありましたが、今月になり新たに肺炎と診断される患者様は増加の傾向に転じており、注意を要するものと考えております。
特定の感染症ではありませんが、発熱や咳嗽、胃腸症状などで受診される患者様は徐々に増加する傾向にあります。寒暖の差、疲労の蓄積などにご注意ください。
武蔵野市医師会からの報告によると、10月17日から10月29日までの、武蔵野市内の保育園でのおもな伝染性疾患の発症状況は以下のとおりです。
学童でのマイコプラズマ感染症の報告は減少傾向にあります。
当院ではインフルエンザ陽性の患者様はまだおりません。インフルエンザに関しては、「発症者はいるが、憂慮すべき流行はない」という状況と評価しております。
乳児のRSウイルスは当院でもまだ週に数名の患者様がおり、以前ほどではありませんが、いまだに流行状況にある、と考えています。
溶連菌感染症、手足口病、ヘルパンギーナなどの発熱性疾患も散見され、小規模な流行状況にあるものと評価しておりますが、全体として減少傾向を認めます。
また当院の傾向としては、減少傾向にはありますが、成人、小児とも、嘔吐、下痢などの胃腸炎症状を呈して受診されるかたが散見され、ウイルス性胃腸炎は小規模ですが流行の状況にあるものと考えております。
当院でもマイコプラズマ肺炎と考えられる肺炎の患者様がおられますが、減少傾向にあります。
ただし、特定の感染症ではありませんが、発熱や咳嗽、胃腸症状などで受診される患者様は徐々に増加する傾向にあります。寒暖の差、疲労の蓄積などにご注意ください。
武蔵野市医師会からの報告によると、10月3日から10月15日までの、武蔵野市内の主な保育園でのおもな伝染性疾患の発症状況は以下のとおりです。
この他学童でのマイコプラズマ感染症の報告が多数あります。
当院ではインフルエンザ陽性の患者様はまだおりません。インフルエンザに関しては、「発症者はいるが、憂慮すべき流行はない」という状況と評価しております。
乳児のRSウイルスは当院でもまだ週に数名の患者様がおり、以前ほどではありませんが、いまだに流行状況にある、と考えています。
溶連菌感染症、手足口病、ヘルパンギーナなどの発熱性疾患も散見され、小規模な流行状況にあるものと評価しております。
また当院の傾向としては、減少傾向にはありますが、成人、小児とも、嘔吐、下痢などの胃腸炎症状を呈して受診されるかたが散見され、ウイルス性胃腸炎は小規模ですが流行の状況にあるものと考えております。
いくらか減少傾向にはありますが、当院でも学童期前後のお子さん、成人のかたの肺炎の患者様が多数いらっしゃいます。このなかにはマイコプラズマ検査陽性の患者様も多く認めらます。
マイコプラズマ感染症は、減少傾向にはあるものの、流行状況にあるものと評価しております。ちなみにマイコプラズマ感染症は4年に一度オリンピックの開催される年に流行するといわれています。
月曜日・火曜日・木曜日・金曜日
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医院名 |
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医療法人社団良寛会 良寛こどもファミリークリニック |
院長・副院長 |
院長:林 良寛 副院長:林 知子 |
住所 |
〒180-0006 東京都武蔵野市中町2丁目4-5 1階 |
診療科目 |
小児科・内科・健康診断 |
担当医 |
林 良寛:小児科・新生児内科 林 知子:内科・健康診断 |
電話番号 |
0422-27-8621 |
三鷹駅より徒歩5分の
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